コラム August 20, 2019

ホットワインで熟睡は間違い!寝酒が習慣になるとシミが増える!

日に日に寒くなってきましたが、みなさんは寝る前にどんなドリンクを飲んでいますか?

ネットでリラックスドリンクのレシピを探してみると、シナモンなどで香り付けしたホットワインなどが紹介されていますが、実は睡眠や美容に悪影響を及ぼすんですよ!

アルコールによる覚醒作用で眠りが浅くなる

アルコールには気分をリラックスさせて、快眠に導く効果があります。

寒い季節は、ホットワインなどを飲んで寝ると、ぐっすり眠れると感じている方も多いようですね。

たしかに、お酒を飲むと弛緩作用によって寝つきはよくなりますが、脳が覚醒した状態になるため、夜中に目が覚めることが多くなるのです。

わたしたちの睡眠は、深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を繰り返していますが、お酒を飲むと圧倒的にノンレム睡眠の割合が減ってしまいます。

眠りが浅くなると、心身の疲労が取れなくなるだけでなく、お肌の細胞を活性化する「成長ホルモン」の分泌量も減り、シミやしわが増えて老化がどんどん進んでしまうんですよ!

アルコールの影響で活性酸素の除去も進まなくなる

アルコールの悪影響として、もう1つ、みなさんに覚えておいていただきたいのが、

「お酒を飲むことで、体内に活性酸素が発生する」

ということです。

アンチエイジングの敵としてみなさんもご存知の活性酸素は、紫外線を浴びたり、ストレスを受けたりすると体内で発生し、正常な細胞を攻撃して老化を進めます。

この、いまわしい物質は、アルコールを摂取することでも発生するんです!

日中にたまった活性酸素は、深い眠りを得ることで体外に排出されていきます。

しかし、アルコールを摂取した後に睡眠をとると、この重要な美容活動が妨げられるだけでなく、その量がさらに増えてしまうんです。 このようなカラダの仕組みを考えれば、寝る前のアルコール摂取は、徹底的に避けるべきであることがわかりますね。

ホットワインでリラックスするなら、ノンアルコールタイプのアイテムを選びましょう!

シナモン以外にも、リラックス効果が高いハーブの葉(アップルミントなど)や、オレンジの果汁を少し垂らすのもおすすめ。

寝る前のひと時が楽しくなり、美容に理想的な深い眠りに誘われますよ。


(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)