コラム November 12, 2019

【睡眠不足か否かの判断基準3つ】寝具の見直しで疲労はカバーできる?

睡眠不足が続くと、疲労やストレスがどんどん蓄積していって、心身にさまざまな不調があらわれます。

その状態を放置しておくと、日中の活動力や思考力が低下しますし、体調不良も深刻になっていくんです。
このような状態に陥らないためにも、いますぐ自分の生活状態をチェックしてみましょう。

日中の強い眠気は脳が睡眠を要求しているサイン

必要な睡眠時間は、人によって異なりますが、一般的には7~8時間と言われています。
もちろん、5時間程度しか寝ていなくても、生き生きと仕事をしている方もいますし、逆に、8時間以上寝ても寝足りないと感じる人も。
睡眠不足か否かの判断基準になるのは、下記に挙げる3つのポイントです。
1つでも当てはまる項目があったら、寝る時間が足りていないと意識してください。

1.朝起きたときに、「寝た気がしない」と感じることが多い
2.朝から疲労を強く感じ、ストレスも抜けていない.
3.日中に強い眠気を感じ、行動力だけでなく思考力も低下する
とくに注意したいのは、3番目の項目です。

目が覚めて行動力が上がる時間帯に、強烈な眠気が発生するというのは、睡眠をとらないと生命の危険が高まると感じている、脳が発する危険信号です。
どんなに忙しい日々を送っていても、体調を壊して動けなくなったら元も子もありませんから、まずは「1日プラス15分」を目標に、睡眠時間を多めに確保していきましょう。
1日15分長く眠れたら、1か月で7時間半の睡眠時間が増えることになりますよ。

睡眠環境の改善で眠りの質を上げてみる

睡眠時間をなんとか延長しても、カラダのだるさや頭の重さがなくならない・・・。
そんな時は、寝具の機能をアップさせて睡眠環境を快適にして、“睡眠の質”を上げることで睡眠不足をカバーしてみましょう。

こちらも、ポイントは3つです。
(1)通気性と調湿機能が高いマットレスを選ぶ
敷寝具には、カラダ全体の体重を分散させて、疲労回復を進める役割があります。
この機能が低下(いわゆる、へたった状態)すると、脳をリフレッシュさせる深い眠りが得られなくなり、1日中ボーっとした状態になるんです。
陰干しをしたり、布団乾燥機をかけたりしても、このへたりが戻らない場合は、通気性がよくて調湿機能にすぐれたマットレスに替えてみましょう。
一般的に、低反発マットレスは熱と湿気がこもりやすいのですが、生地に穴があいているような仕様になっていると、快眠が守られてグッスリ眠れますよ。

(2)抗菌・防臭加工が施されている
寝具にしみついた体臭などは、寝つきの悪さを招きます。
市販の消臭スプレーなどを使うと、肌にかゆみや炎症がおこることもありますので、あらかじめ抗菌・防臭加工が施されたマットレスを選びましょう。

(3)体圧分散機能が高い
高反発マットレスに比べると、低反発マットレスは体圧分散力が劣る傾向にありますが、底つき感がなく、頭から足先まで最適なバランスでカラダを支える寝具もあります。
最高の寝心地を味わいながら、寝返りもしっかり打てれば、今までにない深い睡眠が得られることが期待できるでしょう。
以上、3つのポイントを参考にマットレス選びをすれば、通販でも自分にピッタリの“逸品”が見つかりますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)