コラム December 02, 2019

【冬に減少するセロトニン対策】昼食後の日光浴が快眠につながる!

規則正しい生活をしているにもかかわらず、冬になると寝つきが悪くなる・・・。

こんなお悩みを抱えている方は、神経伝達物質であるセロトニンが不足しているかもしれません。

心身の健康維持に不可欠なこの物質の特徴や補い方を本記事でマスターして、睡眠の質向上を目指しましょう。

セロトニンが不足する原因は日照時間の短さ?

わたしたちが毎晩、決まった時間に眠くなるのは、脳から分泌されるメラトニンというホルモンが作用するからです。

このメラトニンの原料となるのが、神経伝達物質であるセロトニンで、ストレスをコントロールしてココロの安静を保つはたらきがあります。

メラトニンは日光を浴びることで分泌量が増えるのですが、冬は日照時間が短いうえに、寒さで外出を控えることもあって、不足状態に陥る方が増加するんです。

セロトニンが不足すると、必然的にメラトニンの分泌量も低下しますから、寝つきの悪さや夜中に目が覚めるなど、不眠症状が出やすくなります。

このような不調を招かないようにするためにも、冬シーズンは朝の日光浴を長めにすることと、日中も15~20分程度、太陽光を浴びることが重要になります。

とくに、昼食後は眠くなって、仕事や家事の効率が落ちますから、このタイミングで二度目の日光浴をするのがおすすめです。

日光浴以外でもセロトニンは増やせる!

日光浴ほどの効果はありませんが、セロトニンはリズム運動を行なうことでも分泌量がアップします。

ウォーキングや軽い運動(ラジオ体操など)でしたら、忙しい方も手軽にできますので、ぜひ、習慣にしてみてください。

また、噛むという行為もリズム運動のような規則性があるため、同じ効果が期待できます。

3度の食事をしっかり噛んで食べれば、セロトニン不足を補えるだけでなく、糖質の吸収を抑えられますし、食べすぎも防止できるなど、カラダにとっていいことずくめです。

このようなカンタンに取り入れられる行動が、快眠体質につながりますので、みなさんも今日から実践してみてください。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)