コラム December 16, 2019

【布団の湿度を上げる意外な原因】窓からの湿気で睡眠環境が悪化?

暖房を使うことが多くなるこの季節、室温が高まって空気が乾燥する一方で、湿度がアップする場所があります。
それは、窓ガラス。
空気中の水蒸気が暖房で温められて、ガラスに結露として付着します。

この水分が寝具に移ると、睡眠環境が悪化して不眠症状を引き起こすこともあるんです。

今日からできる結露対策とは?

寒い冬は布団の湿気ケアがおざなりになってしまいがちですが、室温が低くてもひと晩でコップ1杯分の汗をかきます。
これに、窓ガラスに付着した水分が加わると、布団にどんどん湿気がたまり、寝ている間に蒸れた状態になって睡眠を浅くするのです。

さらに、敷き寝具の裏などは熱がこもりやすいため、カビの温床になってしまうこともあります。
このような環境悪化を招かないためにも、窓ガラスの下にタオルを敷き詰めておき、結露が発生したら水分が吸い取られるようにしましょう。

窓際にタオルを置くスペースがなかったり、見た目が気になったりする場合は、ガラスに直接貼る「吸水テープ」を使うと便利ですよ。

こまめな換気で窓際の環境も改善

窓際の湿気対策で、もう1つ注意したいのが、カーテンの衛生状態です。
窓ガラスにカーテンの生地がくっつくと、そこから水分が移ってカビが繁殖しやすくなります。
ここからカビの胞子が部屋中に飛散し、掛布団や枕、敷き寝具にも付着すると、睡眠環境はさらに悪化するんです。

冬の寝室は、このようにカビの影響を受けやすい状態になることを認識して、結露をしっかり取ると同時に、カーテンもこまめに乾かすようにしてくださいね。

日中は、窓ガラスに向けて扇風機をかける、天気のいい日は窓を開けて換気するなどの対策も有効ですよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)