コラム December 17, 2019

靴下をはいて寝ると不眠になる?寝る前の正しい足の温め方を教えます!

冷えに悩んでいる方は、手足がとくに冷たくなる傾向にあるため、布団に入るときに靴下をはくことが多いですね。

しかし、当たり前のように行なっているこの習慣が、不眠につながる可能性があるんです!
本記事を参考にして、快眠につながる“寝る前のぽかぽか習慣”をマスターしましょう。

快眠に不可欠な「寝る前の深部体温低下」とは?

朝から晩まではたらき続ける臓器も、夜は休息モードに入って疲労を回復し、機能を維持しなくてはなりません。
そのために必要なのが、深部体温の低下です。
深部体温とは内臓付近の温度のことで、手足の先から熱を放出させることで温度を下げています。

しかし、寒いからといって靴下をはいて寝てしまうと、生地の内側で熱がこもってしまうため、体内の熱がうまく放出されなくなるんです。
これによって、寝つきが悪くなる、眠りが浅くなるといった不眠症状がでてきて、免疫の低下やうつ病などの病気を引き起こすことも・・・。

発汗によって足が冷えて自律神経がさらに乱れる

靴下をはいて寝ると、もう1つ睡眠に悪影響を与える問題が発生します。

それは、汗が気化するときに足の熱を奪っていくことです。

靴下の中は、布団に入った時点では最適な温かさになりますが、汗をかくと水分がたまてムレてしまい、これが蒸発するときに発生する気化熱で体温が奪われるんです。
これによって、冷えがさらにひどくなり、自律神経のはたらきも乱れて、さらに寝つきが悪くなるリスクが高まります。
冷えが気になって眠れないという方は、寝る30分前に布団乾燥機やあんかで、寝具全体を温めておくといいでしょう。

ただし、あんかはタイマーを使って、眠りについた30分後ぐらいに切れるようにしておきましょう。
あんかの点けっぱなしも、靴下をはいた時と同じく、ムレが発生しますから。
寝る前に足をお湯に浸ける「足湯」も、冷え対策に有効です。

お湯に入浴剤を入れれば、リラックス効果も得られますから、ぜひ、今日から試してみてください!



(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)