コラム December 18, 2019

【睡眠サプリと薬局で買える睡眠薬】眠れない日に飲むならどちら?

不眠の悩みを抱える人が増えていることもあって、さまざまな種類の睡眠サプリが販売されています。
また、薬局でも睡眠薬が手に入るようになりました。
はたして、眠れないときに飲むべきなのは、どちらなのでしょうか?

睡眠サプリはあくまでも健康食品

最近は、毎日のようにテレビのコマーシャルで睡眠サプリを見かけますよね。
寝つきが悪い、朝起きた時にすっきりしないといったお悩みを抱えている方が飲むと、快眠が得られることがアピールされています。
しかし、イメージに流されてはいけません。
睡眠サプリは薬ではなく、健康食品ですから、飲んですぐ効くといった即効性はないのです。

「明日、重要なプレゼンがあるから、今日はしっかり寝たい」
といった時に飲んでも、効果は期待できません。

睡眠サプリなどの健康食品は、生活習慣を改めることが大前提で、3か月ぐらい継続して摂取すると、症状改善のサポート役になるものと覚えておきましょう。

睡眠改善薬を飲むときは説明書を熟読!

これに対して、薬局で購入できる睡眠薬(睡眠改善薬)は、効き目に個人差は出ますが、服用すると寝つきがよくなるなどの作用があります。
しかし、薬には必ず副作用が伴うので、飲む前に説明書を見て注意点を熟読しなくてはなりません。
薬の作用で眠りにつけても、翌日まで眠気が持ち越すこともあるので、購入時に薬局の薬剤師さんに、自分に合った薬か否か、相談するようにしましょう。

また、睡眠改善薬は、継続して飲むものではないという点も覚えておいてください。
もし、不眠症状が続いて日常生活にも影響が出ているようでしたら、迷わず心療内科や精神科を受診しましょう。
病院やクリニックで処方される睡眠薬は、依存性が発生するとか、副作用が強く出ると考えている方も多いようですが、最近の薬は安全性が高いです。
早期の治療が不眠の根本的な改善につながりますから、健康的な生活を続けるためにも、ぜひ、検討してみてくださいね。



(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)