コラム January 17, 2020

【快眠と美容に関わる食材の新常識③】野菜ジュースを飲んでも栄養不足に?

これまで、腸まで生きて届くヨーグルトやコラーゲン、プラセンタなど、健康や美容に不可欠な食品や成分の非常識を指摘してきました。
最終回の今回も、日々の食生活に関わるアイテムについて、正しい知識をみなさんにお伝えしていきます。



新常識⑤:野菜ジュースだけでは必要な栄養素が摂れない?

日本人の野菜不足は、かなり前から指摘されていますから、野菜ジュースなどを利用している方も多いことでしょう。
しかし、大半の野菜ジュースは飲みやすさを優先してつくられているので、製造の段階で腸の健康などに不可欠な食物繊維が、ほとんど取り除かれてしまうのです。

さらに、商品によっては果糖などの甘さを加えたものもあるため、糖分の過剰摂取に陥るリスクも・・・。

快眠には腸内環境の改善も欠かせませんので、食物繊維不足にならないように、生野菜や茹で野菜、スープなど、バリエーションに富んだ料理を食べるようにしてください。



新常識⑥:ブルーベリーを食べても目のダメージは回復しない

疲れ目によい食材と聞いて、真っ先に思いつくのはブルーベリーですね。
しかし、ヒトを対象にした研究で、目はもちろんのこと、動脈硬化の防止などの健康効果は実証されていないのです。

パソコンやスマートフォンの使用時間が長くなると、夜になっても脳が覚醒して寝つきに影響しますので、ブルーベリーサプリ等に頼ることなく、適度に目を休めることを心がけて下さいね。

とくに、夜は電子機器から出るブルーライトの影響で、眠りに誘う睡眠ホルモンの分泌も妨げられてしまいますから、寝る2時間前になったら、徹底的に目をいたわりましょう。

部屋の照明を落とした後、温かいタオルを目に当ててみてください。

快眠や美容のためによかれと思って取り入れている習慣も、効果がないことって、意外と多いことがお分かりいただけたことでしょう。

もし、睡眠やアンチエイジングのお悩みを抱えているようでしたら、3回にわたってご紹介した食材や栄養素の特徴をしっかり覚えて、生活改善の参考にしてみてください。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)