コラム January 19, 2020

お酒を飲むときの快眠対策!飲む前にウコンをとっても実は無意味!

睡眠の妨げになる生活習慣はたくさんありますが、寝る前の飲酒はその最たるものです。
しかし、会社の付き合いや友人との会食などで、お酒を飲む機会が多いという方もいらっしゃることでしょう。
そんな時に備えて、少しでも睡眠への影響を抑える方法を、本記事でマスターしておいてください!



アルコールの分解が終わると脳が覚醒する

お酒を飲むと心身がリラックスして、寝つきがよくなることがありますよね。
しかし、体内に取り込まれたアルコールの分解が肝臓で終了すると、脳は覚醒状態になり、夜中に目が覚めてしまうのです。
この時の覚醒度は非常に高く、人によっては朝まで眠れなくなってしまうことも・・・。

また、寝ている間も肝臓が活動を続けるので、翌日まで疲労が持ち越されてしまいます。
このようなトラブルを軽減させるために、お酒を飲む前に、コマーシャルでもおなじみの「ウコン」を飲むようにしている方もいますね。
ところが、肝臓のはたらきをサポートしてくれると考えられているウコンには、このような効果はほとんど期待できないんです!



肝機能に問題がある方はウコンを避けるべき?

自治医科大学などでの研究によると、ウコンには肝臓を元気にするどころか、機能低下を招くリスクが潜んでいるんだとか。
こうした特徴は、医学界では常識で、医師はもちろんのこと、薬剤師もウコンをおススメすることはほとんどないのです。
では、どうして薬局でウコンのサプリやドリンクがアピールされているのか?

それは、サプリメーカーなどのイメージ戦略なんですね。
お酒を飲む日に、少しでもアルコールの代謝を進めて、深い眠りを得るには、アルコールと同じ量の水を飲むのが一番。
アルコールの分解時には、大量の水が消費されますので、水分補給が大切なんです。



3回にわたって7つの食品や成分の“非常識”をお伝えしてきました。
わたしたちは、先入観や企業の打ち出すイメージに、かなり左右されていることがお分かりいただけましたか?
前回の記事でもお話しましたが、快眠や美容の源は、栄養バランスがとれた3度の食事です。
この重要性を再認識して、今日からみなさんの食生活を改善していきましょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)