コラム January 20, 2020

意外と知られていない?寝すぎが引き起こす脳卒中リスクにご注意!

睡眠不足が続くと、カラダの免疫力が低下して、心身にさまざまな不調が発生することは、みなさんもご存知のとおりですね。
その一方で、“寝過ぎ”の習慣も健康状態の悪化につながるのです。
今回は、睡眠時間が多いことで高まる、重篤な病気について解説していきます。



9時間睡眠で脳卒中リスク増大!

2019年12月、中国の華中科技大学のシャオミ・チャン教授が、夜間の睡眠時間と昼寝の時間に関する、興味深い研究結果を発表しました。

教授によると、
「平均睡眠時間が9時間を超えると、7~8時間睡眠の人と比べて、脳卒中の発症リスクが23%も上昇する」

とのこと。

さらに、90分以上の昼寝をする習慣が加わると、そのリスクは85%以上にアップするんだそうです。
睡眠時間の長さとの脳卒中の因果関係については、これからの研究に委ねられていますが、中国の成人男女3万人以上を対象にした結果というだけあって、信ぴょう性は高いと言えるでしょう。



寝過ぎがもたらす活動量の低下で糖尿病に?

長時間の睡眠をとった日は、体内時計が乱れることもあいまって、日中の活動力が低下しますよね?

休日に寝だめをしている方は、どうしても家でゴロゴロしてしまいがちになります。
こうした日々が続くと、運動量が低下して肥満を招き、高血圧症や糖尿病を引き起こすリスクも高まるんです。

基本的なことですが、睡眠は不足しても、長すぎても心身のバランスを崩します。
睡眠時間の目安は7時間前後ですが、それよりもこだわりたいのが「睡眠の質」です。
夜は脳に刺激を与える行動(寝る前の入浴、明るい照明の使用など)は控え、平日も休日も同じ時間に起きる。
そして、夜中に目が覚めず、朝までグッスリ眠れるように、睡眠環境も整える。
このような生活改善で、眠りがどんどん深くなり、免疫力が高まって健康リスクも低下していきます。



起床時に寝たりないと感じて、ついつい、2度寝で長時間睡眠をとるのが習慣になっている方は、上記に挙げた行動を取り入れてみてください。

また、少しでも布団の寝心地が悪いと感じている場合は、敷き寝具などの機能低下も考えられます。
天日干しや陰干し、布団乾燥機の使用などのケアを行なっても、布団の状態が変わらない場合は、機能性が高いマットレスに買い替えてみましょう。
本サイトでも扱っている寝具でしたら、通気性が非常によく、横になったときに理想的なバランスで体圧を分散できますので、今までにない快眠が実現します。

きっと、長時間睡眠のスパイラルから抜け出せることでしょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)