コラム February 07, 2020

【快眠に役立つ食事法】食材の足し算で“睡眠の質向上”を目指す!

普段、何気なく食べている食事には、“食べ合わせ”があること、ご存知ですか?
有名なところでは、「てんぷらとスイカを一緒に食べると、下痢をする」というもの。

逆に、快眠にプラスにはたらく食べ合わせもあるので、みなさんの食生活の参考にしてください。



トマトはオリーブオイルをかけて食べる

疲労の原因となる活性酸素は、太陽光に含まれる紫外線を浴びることや、ストレスを感じることで増えます。
この物質は、睡眠中に体外に排除されるのですが、その量が多かったり、眠りが浅かったりすると体内にとどまり、さまざまな病気を引き起こすのです。

そこで、おススメしたいのが、「トマト+オリーブオイル」の組み合わせ。
トマトに含まれる活性酸素を排除する物質(抗酸化物質)の作用を、オリーブオイルのオレイン酸が増強してくれるんですよ。

朝ご飯はワカメの味噌汁を添えて

女性に多い冷えは、寝つきの悪さだけでなく、眠りを浅くする厄介ものです。
冷えの原因はさまざまですが、体内の塩分が多いこともその1つで、カラダはそれを薄めるために水分をため込みます。

このような症状を予防・改善するには、塩分過多の食生活にならないようにすることが第一ですが、「みそ+わかめ」の組み合わせも効果的です。



女性に多い冷えは、寝つきの悪さだけでなく、眠りを浅くする厄介ものです。
冷えの原因はさまざまですが、体内の塩分が多いこともその1つで、カラダはそれを薄めるために水分をため込みます。
このような症状を予防・改善するには、塩分過多の食生活にならないようにすることが第一ですが、「みそ+わかめ」の組み合わせも効果的です。



いずれも、余計な塩分を排出する作用を持ち、一緒に食べることで相乗効果を発揮します。
ちなみに、みそ汁には、睡眠ホルモンの原材料となる「トリプトファン」も含まれているんです。
トリプトファンが睡眠ホルモンに変わるまで、15時間ぐらいかかりますから、朝食にこれらの食材でみそ汁を作るといいでしょう。

ご飯にもオリーブオイルをかけて食べる

睡眠不足が続くと、血糖値をコントロールするインスリンの分泌量が少なくなり、糖尿病のリスクが高まります。
また、一度上がった血糖値が寝ている間に急降下すると、悪夢を見たり、歯ぎしりをしたりと、睡眠の質が低下する原因にもなるんです。
こうした悪循環を断ち切るのにも役立つのが、オリーブオイル。

炭水化物(米やパン)を食べるときに一緒に摂ると、血糖値の急上昇を抑えられます。
ぜひ、お試しください!

最近は、睡眠サプリが各社から販売されていて、睡眠の質を高めたいと考えている方が、こぞって利用しているようです。
しかし、快眠の基本は「栄養バランスが摂れた食事」ですから、食品のパワーを見直して、理想的な眠りを目指しましょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)