コラム April 14, 2020

梅雨シーズン前に習慣化!自律神経を整えて快眠を得るコツとは?

内臓のはたらきや血液の流れをコントロールするなど、自律神経には生命活動を維持するための、さまざまな役割があります。
しかし、この神経はストレスなどの影響を受けやすいため、2種類ある神経の切り替えがうまくいかなくなり、不眠に陥ることも・・・。
雨の日が多くなる梅雨に入ると、その傾向がさらに出やすくなりますので、本記事を読んで対策を講じましょう!

ストレスに強くなる朝習慣とは?

わたしたちが社会生活を送るうえで、どうしても避けられないのがストレスです。
焦りや怒り、不快な感情を抱くと自律神経のはたらきが乱れ、発汗や発熱、不眠などの症状が発生します。
日中の嫌なことを布団の中で思い出してしまい、寝つきが悪くなってしまうのは、心身を休息モードに移す自律神経である「副交感神経」が、優位になっていないからなんです。

このようなストレス症状を緩和するには、カラダの防御機能をうまく利用することが効果的。
まずは、朝起きたら日光浴を5分ぐらいしましょう。



これによって、体内で「セロトニン」という物質がつくられ、ココロの疲れを和らげてくれるんです。
そして、しっかり朝食を食べます。
ポイントは、乳製品や大豆製品などをメニューに加えること。

これらの食品に含まれる「トリプトファン」というアミノ酸が、セロトニンの生成を促してくれるからです。

日中の適度な運動で睡眠の質も上がる

日中は、仕事や家事の合間に、適度な運動をするようにしましょう。
セロトニン神経が活性化されると同時に、カラダに適度な疲労がたまり、寝つきがよくなることが期待できます。
忙しい方は、帰宅時に1駅前で降りて歩くとか、家事の合間につま先立ちになるなど、できる範囲で意識的に体を動かしてください。

また、家族や友人との会話をしたり、映画や小説を見たりして、積極的に感情を動かすことも重要です。



とくに、涙を流すことは、セロトニンの分泌が促されるだけでなく、副交感神経の正常化にもつながりますので、ストレスがたまっていると感じたら、感動的なドラマや映画などで刺激を受けてみてはいかがでしょう?

このような生活を繰り返していけば、次第にストレス耐性がついてきますし、夜も深い眠りが得られて、すがすがしい気分で朝を迎えられるようになりますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)