コラム May 01, 2020

【起床時間を同じにすると快眠につながる理由】休日の寝だめはNG?

社会全体が夜型になっている今日、規則正しい生活をしたくても、なかなか実践できないことが多いですよね?
そして、休日になると寝だめをして、平日の睡眠不足を補う・・・。
このような生活を続けたら、カラダのリズムが狂いっぱなしになって、深刻な不眠を招いてしまうので、すぐに改善していきましょう。

体内時計のリセットは日光浴と朝食で!

わたしたちのカラダに備わっている体内時計は、毎日少しズレてしまうので、起床時にリセットしなくてはなりません。
そのために必要な行動が、日光浴と朝食の摂取です。

さらに、太陽光を浴びることで、眠気を発生させる睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌が抑えられて脳が覚醒状態に。
午前中から、快活な暮らしが送れるのです。

このメラトニンにも分泌リズムがあって、起床後に日光を浴びてから15時間後に、分泌量が再び高まります。
規則正しい生活をしていると、いつも同じ時間に眠くなるのは、こうしたメラトニンのリズムが正常に働いているからなんですね。



逆に、起床時間が一定しない不規則な生活をしていると、メラトニンの分泌にも狂いが生じます。
たとえば、寝だめと称して休日に2時間長く寝たら、夜になってメラトニンの分泌量が高まるタイミングも、2時間後ろにずれてしまうのです。

昼寝習慣で午後のパフォーマンスをアップ!

メラトニンの特徴からも分かるように、カラダのリズムを乱さないようにするには、平日も休日も、起床時間を同じにすることが不可欠です。
とはいっても、睡眠不足が続いていたら、日中に強い眠気を感じて、仕事や家事などの効率が低下しますね。

そこで、みなさんにおススメしたいのが、毎日14~15時の間に15分程度の昼寝をする習慣。
横にはならず、机に座ったままとか、机に突っ伏した状態で睡眠をとれば、疲労回復が進むと同時に、脳の働きも活性化します。

休日でしたら、一度、起きてから日光浴と食事をし、二度寝するのも有効です。
ただし、午後12時までには起きてくださいね。



睡眠不足が続くと、命に関わる病気リスクが高まりますし、認知症の発症率も上がることが分かっています。
このようなトラブルを避けるためにも、自分のライフスタイルに合った睡眠を実践して、ココロとカラダの健康維持につなげてください。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)