コラム June 16, 2020

【今から実践したい熱帯夜対策】カンタンな方法で室温を下げる快眠術!

今年も間もなくやってくる、ジメジメした熱帯夜。
すでに、気温が高い地方に住んでいる方は、寝苦しさを感じているのではないでしょうか?
高温・多湿の部屋で寝ていると、睡眠が浅くなるだけでなく、「夜間熱中症」を引き起こすリスクも高まりますから、今のうちに対策を講じておきましょう!

夜になると部屋の温度が上がる理由

夏の寝室で快適に眠るには、温度は26~28度、湿度は50%前後に保つのがベストです。
しかし、日差しが強い日は、夜になると外の気温より、室内の温度が高くなることがありますよね?
これは、建物の外壁に蓄積された太陽の熱が、夜になると輻射熱(ふくしゃねつ)となって、室内に移動することで起こる現象です。

この状態でエアコンをつけても、すぐには温度が下がりません。
そこで実践していただきたいのが、寝室に移動する2時間前に、22~25度ぐらいの温度設定で冷房をつけておくという方法。
輻射熱をしっかり下げた状態で布団に入れば、眠りを妨げられることはありません。

室温がいつもより高くなっている夜は、壁に扇風機を当てると、効率的に室温が下がりますよ。

ベランダや玄関にも輻射熱対策を!

輻射熱対策として、もう1つおすすめなのが、「すだれ」や「よしず」の使用です。
すだれは窓の外側にかけておくことで、ガラスを突き抜けて侵入してくる日の光を遮れるグッズで、1,000~2,000円程度で手に入ります。
これに対して「よしず」は、すだれよりかなり大きく、壁全体を覆って壁に伝わる熱を和らげるのが特徴。

すだれより値段は高いですが、室温の上昇をかなり抑えられるというメリットがあるんです。
いずれも竹製で、風はしっかり通すつくりになっています。
また、最近はおしゃれなデザインの「サンシェード」にも人気が集まっていて、家の外観を損なうことなく、暑さ対策ができると好評です。



昼間は太陽光をできるだけ遮り、夜はエアコンで壁を冷やす。
この2つの対策で、眠りが浅くなりやすい熱帯夜を乗り切り、心身ともに健康的な生活を送りましょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)