コラム July 15, 2021

【日当たりのいい住宅の暑さ対策】夜になると室内温度が上がるのはなぜ?

日当たりのいい集合住宅で暮らしている方は、この時期特有のお悩みを抱えていることでしょう。
それは、日光の影響で室内の温度が上がりやすくなるうえに、夜になると外より室内の気温が高くなること。
なぜ、このような状況が発生するのか、そのメカニズムを理解したうえで策を講じていきましょう。

室温上昇の原因は輻射熱(ふくしゃねつ)

日当たりのいいマンションは自然光を室内に取り込めるので、住み心地がいいですよね?
しかし、夏になるとその快適さが一変することがあります。
朝から日没まで太陽光がマンションの外壁に当たり続けることで、熱がコンクリートに蓄積されていくんですね。
そして夜になると、この熱は部屋の内側に移動していくことから、室内の温度が上昇してしまいます。

こうしたコンクリートにたまる熱を、輻射熱(ふくしゃねつ)と言います。
最上階の部屋になると、壁だけでなく天井からも輻射熱が伝わってくるため、夜は冷房をつけても室内が冷えないといった状況に陥るのです。
寝室が輻射熱の影響で高温になっていたら、寝付きが悪くなるだけでなく、夜中に何度も目が覚めて快眠が妨げられますので、いますぐ対策を講じましょう。

いますぐできる4つの輻射熱対策

では、今すぐできる輻射熱対策を4つ紹介します。

(1)換気を徹底して熱気を外に出す
寝室がリビングと別になっている場合は、こまめに寝室の換気を行なって窓から熱気を出すようにしましょう。
窓の方向に扇風機を向けて風の流れを作ると、効率的な換気につながりますよ。

(2)寝室に移る2時間ぐらい前から冷房をつける
「寝る時間になって寝室に行くと、熱気がこもっていてストレスを感じる」
このようなお悩みを抱えている方は、布団に入る2時間ぐらい前から寝室のエアコンをONにしてみてください。
輻射熱が伝わってくる壁も適度に冷やされて、快適度がアップします。
(3)ベランダにすのこや人工芝を敷く
室温が上がる原因としてもう1つ考えられるのが、ベランダからの照り返しです。
カーテンで遮光するという方法もありますが、すのこや人工芝をベランダに敷くだけでも、部屋に入ってくる熱を抑えることもできます。
また、外壁にすだれを配置するのも有効なので、スペースに余裕がある方は試してみてください。

(4)寝室ではテレビを見ない
輻射熱を直接抑えることにはつながりませんが、寝室で使用する家電製品を最低限にすることで、室温は低下していきます。
とくに、テレビは画面の裏を触ってみるとお分かりいただけると思うのですが、かなりの熱を放出しています。
ほかにも、デスクトップパソコンやDVDレコーダーなどからも、輻射熱ほどではありませんが熱は放出されていますので、こうした機器の使用は控えるようにしてください。

以上、4つの輻射熱対策を紹介してきましたが、すべて実践しても室温が下がらないという場合は、エアコンの機能見直しやサーキュレーターを使ってみるとか、夏シーズンだけ寝る場所を変えてみるといった方法を試してみてくださいね。

また、通気性に優れた敷寝具や枕を使うこともお忘れなく!
寝具がヘタっていたり、湿気がこもったりしている状態になっていたら、GOKUMINのオンラインショップにアクセスして、夏の寝苦しさを軽減してくれるアイテムを見つけてみましょう。