コラム August 23, 2021

【寝る前に水分補給すべき5つの理由】夜中にトイレで目が覚める場合は?

夜中にトイレに行きたくなるからという理由で、寝る前に水分を摂らないようにしている方が多いですよね。
しかし、ほかの季節より睡眠中の発汗量が多くなる今の時期は、体内が水分不足に陥りやすくなり、カラダに大きなダメージが加わります。
健康面のみならず美容にも悪影響を及ぼしますので、本記事で正しい知識を得て、睡眠の妨げにならない水分補給法をマスターしましょう。

1.夜間熱中症のリスクが高まる

重篤化すると命を奪うこともある熱中症は、寝ている間にも発症します。
無意識の状態にある睡眠中に熱中症が起こると、体調の変化に気づかず重症化しやすい傾向にありますので、カラダの水分不足を防ぐためにも寝る前に水分補給すべきです。

2.眠りが浅くなって免疫力が低下する

寝ている間に大量の汗をかいてのどの渇きを感じると、夜中に何度も目が覚めて眠りが浅くなり、次第に睡眠の質が低下します。
その結果、免疫力が落ちていきますし、カラダの疲れが取れずに夏バテになってしまうことも・・・。

3.脱水症状を防止する

夕食時などにお酒を飲むと、アルコールの利尿作用でトイレに行く頻度が高まりますよね?
体外に排出した水分は水を飲むなどして補給しないといけませんが、これを怠ると寝ている間にのどが渇く頻度が高まって、普段より目が覚めることが多くなります。

4.肌水分が低下して老化が進む

スキンケアでしっかりお肌に水分補給しても、これだけでは不十分です。
肌水分を維持して乾燥肌を防ぐには、寝る前の水分補給も習慣にして、カラダの内側から潤い肌のベースを作りましょう。

5.血流が悪くなる

血中の水分量が減少すると、血液がドロドロの状態になって血行が悪くなります。
血のめぐりが悪化すれば、酸素の運搬量が減って眠りが浅くなるうえに、心筋梗塞や脳梗塞といった命にかかわる病気を引き起こしやすくなるのです。

寝る前の水分補給は、健康維持とアンチエイジングに欠かせない習慣であることがお分かりいただけたことでしょう。
それでも夜中のトイレが気になるという方は、水ではなく白湯(冷ましながら飲める温度のお湯)を飲んでみてください。
カラダが芯から温まりますので、睡眠中の尿意が発生しにくくなるうえに、冷え防止にもつながりますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)