コラム February 01, 2022

お風呂上がりの盲点!あなたのその行動が自律神経にダメージを与えている!

夜になると優位になり、心身を休息に導く自律神経の1つである副交感神経。
しかし、この神経はとても繊細で、ストレスを受け続けているとはたらきが鈍くなり、布団に入っても交感神経が活性化して、快眠を妨げてしまうのです。
とくに寒い今の時期は、自律神経がダメージを受けやすいので、本記事で挙げる"お風呂上がりの注意点"をしっかり押さえておきましょう。

1.寒い脱衣所で服を着る

お風呂に浸かってしっかり温まったのに、温度が低い脱衣所に出てバスタオルで水を吸い取って服を着替えるという行動は、自律神経に大きなダメージを与えます。
自律神経は5度以上の温度差がある環境に弱いため、ポカポカのお風呂から寒い脱衣所に移るだけで、そのはたらきが次第に鈍くなっていきます。

2.ドライヤーで髪を乾かさない

入浴後はタオルドライだけで、髪を自然乾燥させている方も多いですね。
髪が傷むからというのがその理由のようですが、頭部は気化熱によって冷えてしまいます。
ドライヤーは短時間&高温で使用することで髪を痛めることなく、水分をしっかり飛ばせますので、今日からお風呂上りに必ず使ってください。

3.スリッパだけはいて過ごしている

気化熱による体温放出は、手足の先でも発生しています。
手は仕方ないですが、足は締め付けの弱い靴下や、冬用のルームシューズなどを履いて放熱を防いでください。
寝る前に手足が冷たくなっていたら、手湯や足湯を行なうといいですよ。

4.寝室のエアコンを点けていない

お風呂でぬくもった状態で温かいリビングで寝る前の時間を過ごした後、冷え冷えとした寝室に移動する。
この行動もまた、自律神経にダメージを与えてしまい、冷え性の方は症状悪化につながる恐れがあるんです。
寝室の暖房は布団に入る1時間前からONにしておき、掛け布団ははがして布団の中まで温度が上がるようにしておきましょう。
以上、4つの注意点を守って自律神経を徹底ケアしてみてください。
カラダの冷えを防ぎながら快適な寝具に身を預ければ、心身の疲れがしっかりとれる理想的な睡眠が得られることでしょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)