コラム January 01, 2019

【マット選びのサイエンス②】D値の違いによる耐久性を理解する

高反発マットレスの機能は、商品によって変わってきますが、満足できる寝具を手に入れるためにも、最低限覚えておきたい用語がいくつかあります。 今回はその中から、「D値」の意味と基準について、分かりやすく解説していきます。

密度が低い寝具はへたるのが早い?

高反発マットレスの魅力は、何といっても寝具の反発力で体の重さが最適に分散され、浮いたような心地よい寝心地が得られることです。 低反発マットレスで寝ると、カラダを包み込むような感覚を覚えるので、最初は寝心地がいいと感じます。 しかし、時間がたつと腰などに圧力が集中し、それを解消するための寝返りが打ちにくいため、起床時に体の痛みを感じることが多くなるのです。 こうした特徴のある高反発マットレスも、商品によって機能や寝心地が変わりますので、今回は耐久性の高さが分かる「D」(デンシティ)値について解説します。 デンシティとは密度という意味で、この数値が低いとスカスカの状態になっているため、すぐにへたってしまう傾向に。 20Dぐらいでしたら、1年ぐらいの使用でへたりが激しくなって、寝心地が一気に悪くなります。 湿度がたまらないようにケアしたとしても、状態維持はできませんので、すぐに買い替えが必要になるんです。 これが25Dになって、密度が5%上がると、耐久性も倍以上になります。 2~3年ぐらいは使えますので、お試し感覚で使うのに最適ですね。   みなさんにおすすめなのが、30Dの高反発マットレスです。 ここまで密度が上がると、寝心地は相当アップしますし、大事にケアしながら使えば5~8年ぐらいはへたりが発生せず、快適な睡眠がキープできます。 40D以上のマットレスもありますが、こちらは値段がかなり高くなるのがネックです。 コストパフォーマンスがよく、期待以上の寝心地を得ることを重視したら、30Dのマットレスから使ってみるのがおすすめですよ。