コラム March 27, 2019

早起きは三文の徳ではない?無理な朝活が増やす睡眠負債の恐怖とは?

10年ぐらい前から、早起きして朝の時間を有効活用する“朝活”をする人が増え、企業においても早い時間から活動をスタートするようになりました。 その一方で、寝る時間は今までと変わらないため、睡眠不足に陥る方も急増しています。 現在も、カラダの危険を知らせるサインに気がつかず、負担の大きい朝方生活を続けている方は、生活パターンの見直しが必要ですよ。

睡眠不足でたまる“睡眠負債”の恐怖

朝は仕事などの効率が一番上がる時間帯と言われていますが、これはあくまでも一般論。 毎日グッスリ眠れていて、朝起きた時に熟睡できたと感じられている方は、朝から快活な生活が送れますが、寝つきが悪かったり、夜中に何度も目が覚めたりする方は要注意です! 深い眠りが得られず、浅い眠りの割合が多くなっていますので、無理な早起きが心身に大きな負担を与えます。 さらに、こうした質の低い眠りに睡眠不足が重なると、命に関わる重篤な病気のリスクが高まることも。 これが、最近、マスコミなどでも頻繁に報じられている“睡眠負債”です。 睡眠負債が増えると、ガンや脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こしやすくなりますし、脳に疲労物質がたまり続けるため、認知症リスクまで高まってしまいます。 睡眠負債は休日に寝だめをしても減らすことはできませんので、睡眠にお悩みを抱えている方は、就寝時間と起床時間を常に同じにしなくてはならないのです。

睡眠負債を効率的に返済する方法は?

睡眠不足や眠りの質が低下していることを自覚していても、仕事や育児などに追われる毎日を送っているため、寝不足が避けられないという方もいるでしょう。 そんな時は、昼食後に15分ほど昼寝をして、心身をリフレッシュさせてみてください。 短時間の睡眠でも、疲労回復やストレス解消が進み、睡眠負債の返済に役立ちます。 また、疲れがどっと出てくる休日は、一度起きて朝日を浴び、朝食を摂ってから二度寝してみましょう。 寝だめをすると体内時計が狂いやすくなりますが、このような二度寝でしたら、夜の睡眠にも影響を与えることなく、疲れをしっかりとることができますよ。 ただし、寝具環境が悪化していたのでは、毎日の睡眠や二度寝の質は向上しません。 寝具の通気性が悪化しているとか、へたり具合が激しくなっていたら、快眠をサポートする高反発マットレスなどを購入しましょう。 睡眠負債の返済が進んで、健康状態のアップにつながりますよ!