コラム May 13, 2019

暑いお風呂は快眠の大敵!?実は疲れが増大する温泉の秘密

日本人は熱いお風呂を好む傾向にあり、老若男女を問わず、温泉好きな国民として知られ ています。 なかには、皮膚が赤くなるぐらいのお湯に浸かる人もいますが、じつはこうした入浴法、 睡眠の妨げになるんですよ! shutterstock_527795137

温泉に入ると疲労がたまることがある理由

温泉に行くと気分がリラックスして、疲労回復も進みますよね。
しかし、暑いお湯に入ることはいいことばかりではなく、カラダにダメージを与えるとい う一面もあるのです。 その代表格として挙げられるのが、交感神経が興奮した状態になることです。 熱いお湯の刺激は自律神経を刺激して、心身の活動を活性化します。 血流はよくなりますし、心拍数も上昇。 脳が覚醒して、興奮状態に導かれます。
温泉に入っていた時はリラックスできていたいのに、後から疲れが出るというのは、この ようにカラダが反応するからなんです。 shutterstock_729010903 楽しい旅行で温泉を楽しむことは、普段の快眠にもプラスにはたらきます。
でも、繰り返し熱いお湯に入るとカラダへの負担は大きくなりますので、適度な回数の入 浴を心掛けてくださいね。

自宅での入浴は体温プラス4度を目安に

温泉と同じように、自宅のお風呂でも熱いお湯に入る方がいますが、こちらはさらなる注 意が必要です。
わたしたちの体温は、夕方に一番高くなった後、寝る前は臓器をクールダウンさせるため に低下します。 この体温変化が起こらないと、なかなか寝付けないという不眠症状が発生しやすくなるん です。 こうしたカラダの仕組みを踏まえて、普段の入浴は、体温より4度ぐらい高めの温度に入 るようにすると同時に、お湯に浸かる時間は15分を限度にして下さい。 shutterstock_559417741 また、寝る直前にお風呂に入ると、内臓の温度がグンとアップしてしまうので、 「入浴は就寝2時間前までに」 という習慣を守るようにしましょう。
個人差もありますが、布団に入る2時間前に38度前後のお湯に入ると、寝るまでに急激な 体温低下が発生します。 こうした入浴法が快眠につながるという事実が、医療機関の研究でも解明されているので 、寝つきの悪さに悩んでいる方は、今晩から試してみてはいかがでしょうか?