コラム August 27, 2019

【睡眠美容の基本】朝日を浴びると肌コンディションもよくなる!?

わたしたちが夜になると眠くなるのは、メラトニンという睡眠ホルモンが作用するからです。

メラトニンは朝日を浴びると分泌が止まり、その15時間後に再分泌が始まり、心身の休息をとるための眠りに誘います。

このメラトニンは、美容にもプラスの効果をもたらし、アンチエイジングをサポートしてくれるんですよ。

今回は、睡眠美容の基本として覚えておいていただきたい、メラトニンのはたらきについて解説していきます。

起きてすぐの日光浴は最高のアンチエイジング

睡眠ホルモンのメラトニンは、脳から分泌されるホルモンで、眠気を発生させる以外にも、お肌の老化防止に不可欠な抗酸化作用や、免疫力を強化させるはたらきがあります。

みなさんも、毎日のスキンケアで紫外線やストレスの影響で増えた活性酸素を減らすために、抗酸化作用がある美容成分をお肌の外側から補給していますよね。

一方のメラトニンは、肌の内側から肌老化を防いでくれますので、高価な美容液よりもアンチエイジングに威力を発揮してくれるのです。

メラトニンの分泌量を高めるのに必要なのは、冒頭でもお話しした起床後の日光浴と、原料となるトリプトファンの摂取です。

トリプトファンはアミノ酸の一種で、牛乳などの乳製品や、納豆やみそなどの大豆食品に多く含まれています。

朝起きて、全身に太陽を浴びて心身を目覚めさせ、トリプトファンが多く含まれた食事をしっかり摂る。

こうした朝習慣が、美肌の礎になるんですね。

深い睡眠でお肌の新陳代謝が活性化!

メラトニンの美容効果で、もう1つ覚えておきたいのが、成長ホルモンの分泌を促す作用。

わたしたちのお肌は、周期的に新しい細胞に生まれ変わっていますが、この活動を活性化するのが成長ホルモンなんです。

ほかにも、成長ホルモンには、ダメージを受けた肌細胞を修復するとか、コラーゲンなどの美容成分の生成を促す役割があります。

成長ホルモンは、眠りについてから3時間のあいだにあらわれる深い眠りについた時に、その分泌量が最大になります。

寝る前のスキンケアも大切ですが、こうした成長ホルモンの恩恵を最大限に受けるためにも、睡眠環境に配慮することもお忘れなく! 通気性や反発力が低下した敷寝具や、頭が沈み込みすぎる枕を使い続けていると、深い眠りは得にくくなりますので、睡眠美容のためにも機能性が高い寝具に買い替えてみませんか?

睡眠の質が高くなればなるほど、お肌の状態はアップしていき、理想を超える“若見え肌”に変わっていきますよ!


(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)