コラム September 09, 2019

布団のかけすぎは眠りを妨げる!寒い冬のおすすめ快眠対策とは?

夜や明け方にグンと気温が下がるこの季節は、夜中に何度も目が覚めてしまうことが多くなります。

冷え性に悩まされている方は、その頻度が高くなってしまうため、朝起きても寝た気がしないと感じ、日中の活動量も低下してしまいますよね。

こうした寒さによる夜中の覚醒を防ぐために、多くの方が実践しているのは、掛け布団を多くかけるとか、服を重ね着するといった保温対策です。

しかし、カラダは一時的に温まるものの、こうした方法は快眠に逆効果なんですよ!

布団のかけすぎは寝床内気候を悪化させる

布団をかけて眠っていると、体温によって寝具内が保温され、温度や湿度が上昇します。

快眠に理想とされている環境は(これを寝床内環境といいます)は、夏でも冬でも温度は33度前後、湿度は50%前後です。

しかし、布団をかけすぎると寝具内の温度は高くなりますし、汗をかく量も増えて湿度も上がってしまい、快眠とは程遠い寝苦しい環境に。

服の重ね着も同じで、次第に発汗量が増えて眠りが浅くなり、疲労やストレス回復が進まなくなります。

床と窓を工夫して冬寒い季節の冷気をシャットアウト!

睡眠中に感じる寒さの正体は、床と窓から伝わってくる冷気です。

カーテンに隙間ができていると、そこからひんやりした空気が流れ込んできますから、カーテンの大きさを調整したり、両面テープで固定したりして、冷気の侵入を防いでみてください。

一方、床から伝わる冷気は、断熱機能を持った除湿シートの使用でシャットアウトできます。

冬場でも、わたしたちは寝ている間に汗をかきますから、除湿シートでカビやダニの増殖原因となる湿気を吸収しつつ、冷気を敷寝具に伝えないようにすれば、理想的な寝床内環境になりますよ!

このような対策を講じても、まだ、寒さを感じるときは、ウールの敷パッドを敷いてみてください。

この素材は保温効果が非常に高いので、朝までポカポカの状態でぐっすり眠れることでしょう。


(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)