コラム September 18, 2019

知らない人が意外と多い!?大人と子供の寝返りの違いとは?

わたしたち大人は、一晩に20回ぐらいの寝返りを打ちます。

一方、お子さんがいる方ならご存知だと思いますが、子供はその数倍の寝返りを打ち、時には布団からはみ出してしまうことも・・・。

この、大人と子供の寝返りの違い、みなさんはご存知ですか?



子供の寝返りは体温調整が目的

子供の体温は大人より高く、布団をかけて眠りにつくとさらに上昇し、季節によっては大量の汗をかきます。

汗をかくと寝苦しくなるので、無意識のうちに布団の中にたまった湿気や熱気を逃すために寝姿勢を頻繁に変える、これが、子供が寝返りをする理由です。

これに対して大人の寝返りは、カラダの一部にかかる圧力を解放させるためと、日中の活動で生じたカラダのゆがみをもとに戻すために行われます。

いずれのケースでも、寝返りは快眠環境を整えると同時に、健康状態を維持するための、人間に備わった素晴らしい無意識行動と言えますね。



起床時のカラダの痛みは寝返りが打てていないから?

寝返りという行動は、意識がある起床時はカンタンにできますが、無意識になる睡眠時は、意外と筋力を必要とします。

さらに、布団が汗などの水分を吸ってへたっていたり、沈み込んだ状態になったりしていると、寝返りができなくなるため圧力が一部に集中し、腰痛や背筋痛、肩こりなどを引き起こすのです。

朝起きた時に、こうした痛みを感じる方は、寝具の機能低下が著しくなっている可能性があると考えましょう!

・敷布団を手で押してみたら、もとの形に戻らない
・布団乾燥機をかけても、すぐにジメジメした状態に戻る
・寝具を買ってから何年も経っている

上記の項目のうち、1つでも当てはまることがあったら、新しい寝具に買い替えてください。



腰痛が慢性化している方でしたら、寝返りをしっかりサポートしてくれる、高反発マットレスがおすすめです。

寝心地重視で低反発マットレスを選ぶ方は、適度な反発力があって、体圧を理想的なバランスで分散してくれるタイプを選びましょう。

寝返りがラクに打てる敷布団を使えば、睡眠の質が向上して、朝の目覚めが格段に良くなりますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)