コラム September 23, 2019

【快眠の常識】布団に入っても眠れなかったら起きるのが基本!

昔から、眠れなくても布団に入って横になっているだけで、ある程度疲労は回復されると言われてきました。

しかし、このような行動は間違いで、かえって不眠症状を悪化させることもあるんです。

では、眠れない時はどうすればいいのか?

本記事を参考に、神経を鎮めるコツをマスターしていきましょう!



不安や焦りが交感神経を刺激する

わたしたちのカラダは夜になると、心身を休めるために副交感神経が優位にはたらきはじめ、眠りの世界へといざないます。

しかし、日中のストレスがじゃまをして、不安や焦りが強い状態が続くと、脳を覚醒状態に導く交感神経が活性化してしまうのです。

こうなると、布団に入ってもなかなか寝付けなくなり、昼間の嫌な出来事などを思い出し、ネガティブな思考に支配されてしまうように・・・。



「眠れなくても、布団に入っているだけで疲労がとれる」

と言われますが、こうした行動はむしろ逆効果で、交感神経がどんどん活性化していきます。

それでしたら、眠れない時は布団から出て、副交感神経が優位になるように肩の力を抜いてみましょう!

刺激は抑えてカラダを温めると神経が静まる

副交感神経を鎮めるには、まず、脳の動きを活性化させる刺激を徹底的に排除しましょう。

パソコンやスマートフォンを使うのは、絶対にNGです!

ゆったりした気分で読める小説やファッション誌などを眺めて、眠気が発生するのを待ちましょう。

また、寝室の灯りは間接照明にし、ラベンダーやカモミールなど、鎮静効果の高いアロマを焚いたり、ハーブティーを飲んだりすると、筋肉の緊張も解けていきますよ。



もし、部屋の外や隣の家から生活音などの騒音が聞こえてきたら、耳に圧迫感を与えない耳栓を使って音を遮るのもおすすめ!

さらに、足湯をしながら読書をすれば、カラダがポカポカになってきて、鎮静効果がさらに高まることが期待できます。

ストレスがうまく解消できないと、眠りが妨げられて、様々な病気を引き起こしやすくなりますが、寝られない時は”開き直り“が一番です!

布団の中にいたら、不安がさらに募ってしまいますから、気分を切り替えるためにもココロが喜ぶ行動を積極的に取り入れてみてください。

このようにメリハリをつけて、深い睡眠をとることが習慣になれば、ストレスへの対応力が高まり、快眠体質が身につくことでしょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)