コラム September 25, 2019

【睡眠の常識を再確認!】あなたの日常習慣が不眠を招いている?

少しでも眠りの質を高めようという意識が向上する一方で、いまだに睡眠に関する間違った常識も広まっていて、それが原因で多くの人が不眠に悩んでいます。

本記事では、代表的な“睡眠の非常識”を挙げますので、みなさんの生活に当てはまっていないか、チェックしてみてください。



睡眠の非常識(1):寝酒を飲むとぐっすり眠れる

アルコールには筋肉を弛緩させる作用があり、気分もリラックス状態になります。

これによって寝つきはよくなるものの、脳は眠りについても覚醒した状態にあるため、深い眠りが得られません。

それどころか、体内でアルコールの分解活動が終わると、夜中に覚醒して朝まで眠れなくなることも・・・。

「寝酒は百害あって一利なし!」

です。

飲酒は布団に入る3~4時間前までにして、適量(ほろよい程度)にすることを守ってくださいね。



睡眠の非常識(2):午後10時~午前2時は“お肌のゴールデンタイム”

午後10時~午前2時の時間帯は、お肌のコンディションを整える成長ホルモンが分泌されるため、必ず眠っていないといけないというのも、睡眠の非常識です。

成長ホルモンは、眠りについてから3時間以内にあらわれる深い睡眠に入った時に、その分泌量が最高レベルに達します。

したがって、眠りにつく時間よりも、寝てから熟睡できる睡眠環境を作ることにこだわるべきです。

寝具は肌触りのよさや、横になった時の寝心地だけでなく、体重を適切に分散する機能や通気性にもこだわると、眠りの深度がどんどん高まりますよ。



睡眠の非常識(3):深く眠れば睡眠時間は短くてもいい

深い眠りを得ることは、健康や美容維持にとても大切なことですが、これによって睡眠不足が改善されるワケではありません。

カリフォルニア大学の研究では、睡眠時間が6時間以下の人と、7~8時間の人を比較すると、前者は死亡リスクが2.5倍に高まることが分かっています。

睡眠不足が続くと、気力、体力、思考力すべてが低下しますので、忙しい生活を送っている方も、意識して最適な睡眠時間を確保するようにしてください。

睡眠の非常識(4):布団に入ったらすぐに眠れるから睡眠に問題ない

眠りにつくまで時間がかかる人が増えている一方で、布団に入るとすぐに寝息を立てて寝てしまう人もいます。

しかし、実はこの寝つきのよさ、睡眠不足の証拠なんです。



眠りに問題がない方は、布団に入ってから10~15分で眠りにつくのが一般的なんですね。

“バタンキュー”で寝てしまう方は、睡眠不足を解消するために、常に脳が眠りを求めていると意識しましょう。

以上、4つの非常識を紹介しましたが、該当するポイントはいくつあったでしょうか?

快眠のために良かれと思ってやっていることが、不眠につながっているケースもありますので、カラダの仕組みをよく理解して快眠を目指してください!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)