コラム October 14, 2019

【快眠を妨げない冬の衛生対策】窓付近のカビを安全にとる方法

エアコンなどの暖房を使う冬シーズンは、部屋と外の温度差が影響して、窓ガラスに結露が付着しやすくなります。

これを放置しておくと、いつのまにか窓のゴムパッキンにカビがびっしりと生えてしまうなんてことも・・・。

そこで今回は、カラダにやさしいカビの退治法を解説していきます。

とくに、お子さんと一緒に寝ている方は、必見ですよ!



カビの胞子は窓から寝具にも移る!

湿度が高い日本は、地域にもよりますが、基本的に1年中カビが生えやすい環境です。

気温が低くなる冬でも、窓についた結露を放置しておくと、ゴムパッキンやその周辺に黒カビが発生しますし、その胞子が部屋に飛散して、壁や寝具で増殖することも。

小さいお子さんでしたら、少量のカビでもアレルギーを引き起こすことがありますし、気管支がダメージを受けて寝苦しくなり、眠りが浅くなります。



このようなトラブルを避けるために、真っ先に取り入れたいのが、結露をこまめに拭く習慣です。

窓際に乾いたぞうきんを常に用意しておいて、結露が付き始めた段階で水分を吸い取れば、カビが好む多湿の環境になることを防げます。

また、窓が渇いている時、ゴムパッキンなどに消毒用エタノールを含ませたぞうきんで掃除をすれば、カビの防止につながります。

重曹+クエン酸で安全なカビ退治を!

生えてしまったカビを除去する時は、塩素系の洗剤を使うのが一番便利ですね。

しかし、揮発するとはいえ、このタイプの洗剤は刺激の強い成分が含まれていますし、使い方を誤ると有毒ガスが発生することもあります。

そこでおすすめしたいのが、重曹とクエン酸を使った掃除です。



重曹を水で薄め、そこにクエン酸を加えた液体をスプレーすれば、30分ぐらいでカビが浮き上がってきますので、これを拭き取ればOK!

いずれも、食用に使われているアイテムなので、安全性は非常に高いですし、お子さんにダメージを与えることもありません。

このような掃除を徹底すれば、カビの繁殖を最低限に抑えられますので、自分と家族の快眠と健康を守るために、ぜひ、実践してみてください。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)