コラム December 27, 2019

たった10分でできる超簡単リラックス法!目を閉じるだけで疲労回復?

IT社会が浸透した今日、わたしたちは朝から晩まで電子機器を見るようになり、それに伴って疲労やストレスがどんどん蓄積しています。

さらに、仕事や家事に追われる生活で、慢性的な睡眠不足に・・・。
このような日々を送っている人に実践していただきたいのが、今回紹介するリラックス方法です。

α波とともに分泌されるホルモンの作用に注目!

わたしたちの脳からは、さまざまな電気信号が発せられています。
なかでも注目なのが、心身をリラックスさせる「α波」です。

ヒーリングミュージックを聴いたり、アロマの香りをかいだりした時に出る脳波として、広く知られていますね。
α波が出ているときは、体内では脳の快楽物質とも言われている、「βエンドルフィン」というホルモンが分泌されているんですね。

このホルモンには、心身のリラックスを促して、カラダの免疫力を高める効果があります。

ほかにも、脳を活性化させるとか、疲労回復を促す作用もあることがわかっているのです。
ここまで読んでいただいたら、
「α波を日中も出せれば、疲労回復やストレス解消が進むのでは?」
と思う方もいることでしょう。

実は、とても簡単な方法でα波は出せるんですよ。

起きてから6時間後に目を閉じる習慣を!

わたしたちの脳は、大脳の活動を円滑に保つために、1日に2度、強制的に眠るようにはたらきます。

1度目は、起きてから6時間後、2度目は22時間後です。
このシステムを利用して、前者のタイミングで目を閉じると、α波が出て疲労回復などが進みます。
目を閉じる時間の目安は、10~15分。
長時間にわたってα波を出すと、目を開けた後に頭がぼーっとしてしまうので、要注意です。

忙しくて睡眠時間を削らなくてはならない日々が続いたら、ぜひ、このリラックス法を試してみてください。

目を閉じる代わりに、15分程度の昼寝をするのも効果的ですよ。



ただし、寝る時間も起きてから6時間後で、机に突っ伏す姿勢で休んでください。

横になってしまうと眠りが深くなり、目が覚めた後にだるさを感じてしまいますから。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)