コラム January 16, 2020

【快眠と美容に関わる食材の新常識②】コラーゲンは食べても増えない?

食材や栄養素などに関する、目からウロコの新知識の第2回目。
今回は、女性なら誰もが気になる2つの美容成分について解説していきます!

新常識③:プラセンタの効果は懐疑的?

化粧品だけでなく、美容皮膚科などでも使われているプラセンタ。
豚や馬、ヒトの胎盤から抽出したエキスが、サプリメントなどの健康商品や注射などに使われています。
しかし、健康食品に使われているプラセンタは動物由来のものだけなので、人間にどれだけ効果があるかは不明というのが実状なんです。

ケースとしては少ないですが、動物の成分を摂取することで、「アナフィラキシーショック」を起こして死に至った事件も・・・。

新常識④:コラーゲンは飲んでもお肌プルプルにはならない?

お肌のハリを生み出す美容成分と言えば、コラーゲンですね。
スキンケアアイテムにも配合されていますし、ドリンクやサプリメントなども人気を集めています。



ただし、たんぱく質であるコラーゲンは、体内に入ると分解されてしまうのです。
その後、コラーゲンに再結合されるものの、お肌に届くのはほんの一部なので、美肌効果はほとんど期待できません。

また、お肌から浸透させるコラーゲンも、皮膚の一番外側にある角質層までにしか届かないので、こちらもプルプル肌になることはあり得ません。

ただし、コラーゲンの保湿成分で、肌コンディションが整うことは期待できます。

いかがでしたか?
プラセンタもコラーゲンも、アンチエイジングの必須成分なので、ショックを受けている方も多いのでは?

たしかに、スキンケアで美容成分を補給することは重要ですが、肌細胞を作るのは食事で得た栄養素と規則正しい生活習慣、そして、良質な睡眠です。

とくに、コラーゲンは眠りについてから3時間の間にあらわれる“深睡眠”に入ったときに、生成量が高まります。

こうしたカラダの仕組みを考えて、お肌の外側からのケアだけでなく、内側からのケアも根本的に見直してみましょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)