コラム February 20, 2020

【睡眠環境の見直しポイント】寝るときに排除したい脳への刺激4つ!

わたしたちが眠りにつくときは、脳が外部から刺激を受けていない状況をつくる必要があります。
しかし、毎日当たり前のように繰り返している習慣や、寝室や寝具の環境のなかには、快眠の妨げとなる要因がたくさんあるんです。
もし、寝つきが悪いとか、夜中に何度も目が覚める頻度が高いといったお悩みがある方は、本記事で挙げるポイントをチェックしてみてください。



1.熱の刺激

寝る前は体温が下がり、内臓や脳も休息モードに入ります。
しかし、お風呂に入って熱い湯船につかってしまうと、体温が急上昇して寝つきが悪くなってしまうのです。
お湯に浸かるなら、入浴は布団に入る2時間前にしましょう。

もし、帰宅時間が遅くて、寝る直前にしかお風呂に入る時間が取れない場合は、シャワーで済ませて体温が上がらないようにしてください。

2.音の刺激

耳から入ってくる音の刺激は、知らず知らずのうちに心身を興奮状態に導き、寝つきや深い眠りを妨げます。
近所の騒音や生活音、一緒に寝ている家族のいびきなどが聞こえてくる環境で寝ている方は、耳栓で音を遮断しましょう。



3.光の刺激

眠気を感じさせる睡眠ホルモン「メラトニン」は、照明の明るさが150ルクス以上あると、分泌量が減ってしまいます。
一般家庭の照明は、500ルクスほどありますので、夜は間接照明を使ってホルモンの分泌を妨げないようにしてください。

4.ニオイの刺激

布団を長期間使っていると、体臭や汗のニオイなどがこもり、一部は酸化して悪臭を放つことも。
眠ろうと思ったときに寝具が臭いと感じると、脳がストレスを受けて寝つきが悪くなりますので、天日干しや陰干しをしたり、消臭スプレーを使ったりして、ニオイを飛ばすようにしましょう。

こうしたケアをしても状態が改善しない場合は、消臭・抗菌仕様の寝具に買い替えることをおススメします。



以上、4つの刺激は、みなさん自身が気にしていなくても、快眠の妨げになっている可能性があります。

睡眠環境は、快適にすればするほどリラックスが進み、深い眠りが得られるようになりますので、健康や美容維持のためにも改善に取り組んでくださいね!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)