コラム March 15, 2020

睡眠薬と同じ効果?明日のやることが気になって眠れない時の対処法!

布団に入ったものの、家事や育児、明日の仕事が気になったりしてなかなか寝付けない・・・。
このような寝つきの悪さが続いた時に、ぜひ実践していただきたい、簡単な快眠術をお伝えします。
なんと、睡眠薬を飲んだ時と同じ効果があるんだとか。

やるべきことを考えている脳の状態とは?

睡眠前は自律神経の1つである「副交感神経」が優位になり、私たちの心身はリラックス状態に導かれます。
ところが、やるべき事が残っていたり、明日の仕事の手順などが気になったりすると、次第に眠気がなくなっていきますよね?
この時の脳は、極度に脳の認知機能が働いている状態(認知活性)にあり、交感神経が活発になっているんです。
なんとか眠りについても、脳が活性化していますから、眠りが浅くなって疲労やストレスが翌日まで持ち越されてしまいます。

こんな夜に、みなさんに試していただきたいのが、
「やることリストの作成」
です。

アメリカのベイラー大学とエモリー大学の共同研究によると、やることを紙に書きだすだけで、この脳の覚醒が抑えられることがわかっています。

その作用は、睡眠薬を飲んだ時と同じぐらい強力なんだそうです。

寝る前に日記をつけるのもおすすめ!

明日からのことが気になるだけでなく、今日起きた嫌な出来事でストレスを感じる場合は、日記を書いてみてください。
やることリストと同じで、気になることを具体的に書き出すことで心理的処理が進み、ストレス解消や抑制につながることもあります。

この時、マイナスの出来事だけでなく、うれしかった事や、明日からの励みにつながるような事も書き綴ると、その効果はさらにアップするんです。

睡眠はストレスを軽減するだけでなく、対応力を高める重要な生命活動ですから、寝る前に今回紹介した思考の整理を行ない、深い眠りを目指してみましょう!
習慣化すれば、きっと、グッスリ眠れるようになり、起きた瞬間から
「今日も頑張ろう!」
という前向きな気持ちになれますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)