コラム March 24, 2020

快眠につながる食材活用法!調理法の工夫で栄養素が10倍に?

健康&快眠志向が高まり、食事にも気を配る人が増えてきましたが、間違った調理法で栄養が損なわれていることって、非常に多いんです。
今回の記事は、美容にも役立ちますので、みなさんの料理作りの参考にしてみてください。

アボカドは過熱しないのが鉄則

私たちが日々感じる疲労は、体内で発生する活性酸素に起因しています。
活性酸素は細胞の機能を低下させるので、生命活動のパフォーマンスが落ちますし、肌の老化スピードもアップするんです。
この物質の除去に役立つのが、栄養価の高い食品としてギネス認定されているアボカド。

ただし、加熱すると栄養価が半分以下になってしまうので、スープなどにはせず、必ず生で食してください!

シイタケの天日干しでストレスに強くなる

私たちの体内で作られる「セロトニン」という神経伝達物質は、ストレスを緩和してココロの状態を安定させます。
また、快眠に導く睡眠ホルモン「メラトニン」の原材料でもあるので、不足すると睡眠に悪影響が及びます。

この快眠に欠かせない物質の生成をサポートするのが、きのこ類に多いビタミンDです。
シイタケやしめじを炒め物などに使う時は、30分ほど天日干ししてください。
なんと、ビタミンDの量が10倍に増えるんですよ!

きゅうりのぬか漬けは疲労回復をサポート

アボカドとは逆に、世界一栄養価が少ないきゅうり。
しかし、ひと手間かければ、この野菜も快眠物質に変わります。
きゅうりの95%は水分ですが、これをぬか漬けにすると、疲労回復をサポートするビタミンB1が10倍に増えるのです。

ほかにも、不足すると冷え症を引き起こすカリウムは3倍に、お肌のハリをつくり出すコラーゲンの生成を促すビタミンCは1.5倍にアップ。
スーパーに行けば、「ぬか床」がお手頃価格で手に入りますから、ぜひ、作ってみてくださいね。



1日3度の食事をしっかり摂ることは、快眠の基本中の基本ですが、今回ご紹介したような知識を身につけることで、より上質な睡眠に近づけます。
食材のパワーを存分に利用して、睡眠の質だけでなく、生活の質の向上にもつなげましょう!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)