コラム April 22, 2020

カラダの体温リズムを利用した快眠法!簡単な方法で寝つきがよくなる?

わたしたちの体温は、起床時から上昇して、寝る時間に近づくと低下するといった、規則正しいリズムを持っています。
この体温変化を利用すれば、日中の行動力がアップして、夜は寝つきがよくなるかもしれませんよ。

起きたらすぐに体温を上げるのが鉄則

睡眠中は脳や内臓の疲労回復を進めるために、体温は低下した状態にあります。
そして、起床時から温度が次第に上がっていき、1日の活動スイッチがONの状態になるんです。

このタイミングで実践したいのが、洗面台にお湯をためて、しばらく両手をつける「手湯」。
手の血管は心臓から近くにあるため、全身に温められた血液が行きわたり、体温上昇が促されます。

この後、食事しっかり摂れば、熱をつくり出すためのエネルギーがチャージできますので、朝食抜きの生活を続けている方は、改善してくださいね。

夜は意図的に急激な体温下降を発生させる

体温温上昇は午後4~5時がピークとなり、寝る時間に近づくにつれて、どんどん低下していきます。
とくに寝る直前は、内臓付近の温度(深部体温)を下げる必要があるため、手足から熱を積極的に放出するのです。
この温度低下を、“ある方法”で急激に発生させると、寝つきがよくなって深い眠りを得やすくなります。

その方法とは、布団に入る2時間前の入浴です。
シャワーではなく、38度ぐらいのお湯に15分ぐらいつかり、カラダを内側からポカポカにします。

入浴後は、カラダに付いた水分や汗をしっかり拭きとり、気化熱による冷えを防いでください。
体温は一時的に上昇しますが、寝るまでの時間で一気に低下し、心地よい眠りにつけるんです。



今回紹介した2つの体温上昇法は、とくに、カラダが冷えやすい女性におススメです。
暖かい季節になっても、血のめぐりが悪くていつも体温が低いと、不眠を発症しやすくなりますので、今日から「手湯」と「寝る2時間前の入浴」を実践してみてください。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)