コラム April 26, 2020

【寝不足の朝に吐き気がする理由】生活習慣で改善すべきポイントは?

寝不足が続くと、起床時に吐き気を感じることが多くなり、朝食を抜いてしまいがちになります。
こうなると、エネルギー不足のまま仕事や家事などに取り掛かることに。

すると、パフォーマンスが低下するうえに、ストレス過多となって、夜は寝つきが悪くなるのです。
この悪循環を断ち切るには、自律神経を徹底的にケアする必要があります。

本記事では、生活習慣の改善ポイントを3つ紹介していきますので、できることから実践していきましょう。

交感神経優位で眠ると消化器の働きが乱れる

わたしたちの臓器を正常に保つ自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類あります。
交感神経は起床時に優位になり、消化の動きを鈍くするために消化液の分泌を抑止。

一方、副交感神経は、消化活動を活発にします。
睡眠中は副交感神経が活性化するのですが、自律神経が乱れて交感神経が優位のままになると、消化不良を引き起こしてしまうんですね。

これが、起床時に発生する吐き気の原因です。

では、自律神経の正常化につながる生活習慣を挙げていきます。

寒暖差が激しい環境を避ける

自律神経は、急激な温度変化が発生することで、ダメージを受けやすくなります。

入浴後など、体温が上がった後にカラダを冷やすと、夜になっても交感神経優位の状態が続くので、汗などをきちんと拭きとってパジャマに着替えるようにしましょう。



ストレス発散の時間を毎日つくる

怒りや悲しみ、焦りといった感情は、自律神経のはたらきを大きく乱します。
暑くもないのに汗が出る、じっとしていても心拍数が上昇するといった症状は、その最たるものです。

社会生活を続けるうえで、ストレスを受けずに暮らすことは無理なので、忙しい日々を送っていても、寝る前に必ず「ホッ」とため息をつく時間をつくりましょう。

五感を心地よく刺激すると、自律神経は整いやすくなりますから、アロマをたきながらヒーリングミュージックを聴いたり、鎮静作用があるハーブティーを飲んだりして、ストレス発散してください。

寝るのが楽しみになる睡眠環境をつくる

眠っている間は、カラダの疲労回復と修復が進みます。
自律神経も同様で、眠りの深度が高くなればなるほど、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになるんです。

少しでも深い眠りを得るためには、カラダの圧力を点で支える、寝心地のよいマットレスや、首をやさしくサポートする枕を使うのが効果的!

さらに、肌触りのよいシーツや掛布団カバーも併用すれば、布団印入るのが楽しみになって、質の高い睡眠がとれるようになることでしょう。



以上、自律神経の改善につながる行動を解説しましたが、睡眠不足を解消することもお忘れなく!
1日7時間の睡眠をとり、休日は寝だめをしないことも徹底すれば、毎日の目覚めが驚くほど快適になりますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)