コラム August 01, 2020

【トイレで目が覚めた時の対策】灯りの工夫で夏の快眠を守る!

暑い季節は水を飲む量が多くなり、冷たい食べ物を食べる機会も増えます。
こうした行動でおなかが冷えてしまい、夜中にトイレに行きたくなって目が覚めてしまうんですね。
尿意によって睡眠が中断されると、眠りが浅くなって疲労回復が進みませんので、本記事を参考に自宅の環境に工夫を施しましょう。

寝る前の水分補給を控えるのは快眠に逆効果?

わたしたちは眠りにつくと、体内から尿意を押さえるホルモンが分泌されます。
起床時はトイレに行きたくなる量の尿が膀胱にたまっても、こうした仕組みによって目が覚めないようにして、睡眠が守られているんです。
しかし、日中の水分量が多かったり、カラダが冷えたりすると、目が覚めてしまうことも。
こうした「中途覚醒」を防ぐために、寝る前の水分補給を避ける方が多いですが、こうした習慣は快眠に逆効果。

寝ている間にかく汗の量は、夏になるとかなり増えますので、カラダが脱水症状に陥ってしまい、重症化すると熱中症を引き起こしてしまうんです。

フットライトやミニライトの活用で光の刺激を最低限に!

睡眠中も体内の水不足を防ぐために、寝る前は必ず水分補給を行なってください。
ただし、カラダが冷えるとトイレで目が覚めてしまいますから、常温の水か白湯(冷ましながら飲める温度のお湯)を飲みましょう。
さらに、体内のミネラルバランスを保つために、ひとつまみの塩をなめるといいですよ。

このような対策を講じても、暑苦しくて目が覚めてしまい、トイレに行きたくなることもありますね。
そんな時は、光による刺激を最低限に抑えることが重要です。
寝室の電気や廊下の電気は付けず、目から光の刺激を受けないようにしてください。

暗くて歩くのがおぼつかない場合は、寝室にはフットライトを、廊下などにはセンサー付きのミニライトを利用するといいですよ。



センサーライトとは、人が近づくと点灯する照明で、ドアや壁などに取り付けられます。
トイレに入ったらなるべく目を閉じて、光の刺激を受けないようにすることもお忘れなく。
布団に戻る前にノドの渇きを感じたら、寝る前と同じく白湯を飲んでみてください。

ちょっとした工夫で、睡眠が乱れがちな夏も快適に乗り越えられますので、みなさんも実践してみましょう。
(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)