コラム November 17, 2020

【軽視できないいびきのリスク】慢性的な疲労や重病を引き起こす!?

みなさんは毎朝、スッキリした気分で目覚めていますか?
もし、朝からグッタリしていて、カラダの疲れが抜けていないと感じたら、いますぐ生活習慣と睡眠を見直す必要があります。

とくに、これから涼しくなる季節に多くなる「いびき」は、命にかかわる病気を引き起こすことも・・・。

いびきで脳やカラダが酸欠状態に

いびきは鼻から喉付近にある気道がせばまり、ここを呼吸で取り入れた空気が通過するときに振動し、あの”轟音“が発生します。
いびきをかいている間は、体内に十分な酸素が供給されませんから、睡眠中の疲労回復が進みません。

また、息苦しくなって夜中に目が覚めたり、無呼吸状態になったりすると、眠りの質がどんどん低下して、さらなる疲労が蓄積するのです。
こうした夜が続くと、冒頭のように朝から疲れを感じるようになります。

さらに、睡眠時無呼吸症候群を発症すると、脳梗塞や心筋梗塞など、重篤な病気を引き起こすリスクも高まるんです。
これから気温が下がる季節は鼻が詰まりやすくなりますから、誰もがいびきをかくリスクがあると認識しましょう。

自分がいびきをかいているかチェックする方法

命を奪うおそろしい悪癖であるいびきは、自分が寝ている間にかいているか否か、わかりにくいのがネックです。
そこで、みなさんにおススメしたいのが、スマートホンで使えるいびきアプリの活用。

寝ている間の音を録音し、そのレベルを測定できますので、轟音の大きさや頻度がわかります。
もし、毎日いびきをかいているという結果が出たら、いびきの原因となる飲酒や高い枕の使用は避けましょう。

鼻がつまるという方は、寝る前に鼻炎薬を飲むことで、いびきを引き起こす口呼吸を防げます。
このような対策を講じても、いびきが一向に改善しない場合は、早急に耳鼻科を受診するべきです。

轟音というレベルではないいびきをかいている方は、ドラッグストアで専用のマウステープを購入して、寝る前に唇に貼って寝るというのも有効です。
口呼吸をしっかり防止することで、睡眠中も鼻呼吸が定着して、睡眠の質向上が期待できますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)