コラム December 05, 2020

眠りの質低下&病気のリスクアップにつながる!睡眠の非常識5選!

昔から快眠によいと言われてきたことや、ネットを飛び交う情報の中には、眠りを浅くして免疫力低下を招く間違った常識がたくさんあります。
もしかしたら、みなさんも当たり前のように習慣として取り入れているかも!?


1.寝つきをよくするために寝る前にお酒を飲んでいる

アルコールは心身を弛緩させて眠気を発生させますが、脳を休ませる「ノンレム睡眠」の時間が減少します。

さらに、肝臓でアルコールの分解が完了すると、中途覚醒を起こして朝まで眠れなくなることも。
寝酒は“百害あって一利なし”と覚えておきましょう。

2.電気毛布やあんかを点けたまま寝る

寒い季節に使用頻度が高くなる電気毛布やあんかは、眠りについてから30分ぐらいでOFFになるように、タイマー設定して使うのが基本。
夜中になると寝具内の温度が上がって発汗量が増加し、寝苦しさで目が覚めてしまいますよ。

3.ショートスリーパーを目指している

「誰でも3時間ぐらいの睡眠で活動的な生活を送れる」
「“ショートスリーパー”になれる」

このような短時間睡眠をすすめる本やサイトが、数多く存在しますが、ショートスリーパーになれるか否かは、遺伝的な要素も左右するんですね。

無理に睡眠時間を短くすると、心身の疲労やストレス解消が進まず、免疫力も低下しますので、7時間程度(シニアの方は6時間)は眠るようにしてください。

4.平日の睡眠不足は休日の寝だめで解消する

休日に長く眠ったからといって、睡眠不足は解消しません。
それどころか、体内リズムが狂って深刻な不眠症を招き、生活習慣病やがん、認知症などのリスクを高めます。

平日の睡眠不足は昼寝で補い、休日はなるべく平日と同じ時間に起きるようにしてください。
寝だめは、1時間が限度です!

5.不眠は薬局で購入できる睡眠薬で改善できる

薬局で販売されている睡眠薬は、一時的な不眠を改善するための薬で、どのタイプの薬も服用は数日と推奨されています。
常用するようになると、副作用で日常生活に支障が出ますし、カラダにもダメージが大きくなるので、不眠が続いたら心療内科などを受診してください。



本記事で挙げた習慣がある方はすぐに改善して、カラダの理に沿った休息をとるようにしてくださいね。
言うまでもなく、睡眠はカラダとココロの健康を保ち、日常生活の質を上げる大切な活動です!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)