コラム March 10, 2021

春の気象病にご注意!気温や気圧が下がる時にすべき自律神経ケアとは?

わたしたちの健康状態を保つ自律神経はとても繊細で、外部から受けるストレスで乱れやすいという特徴があります。
気温や気圧といった天候の変化もそのひとつで、暖かい日が続いたと思ったら、急に真冬のような寒さがぶり返す春シーズンは、とくに注意です。

自律神経の不調がもたらす不眠とは?

体温を最適に保ったり、内臓を正常に動かしたりと、自律神経は常にカラダ全体の調整を行なっています。
夜になれば、自律神経の1つである副交感神経が優位になって心身をリラックスさせ、日中の活動でたまった疲労を回復させるべく、睡眠に誘うのです。

しかし、ストレス過多の状態にあると、心身を活動モードに導く交感神経が優位になり、なかなか寝付けないとか、深い眠りが得られないといった不眠症状が出やすくなります。
急激な気温や気圧の変化も、知らず知らずのうちにストレスとなって体内に蓄積し、みなさんの快眠を妨げているかもしれないのです!

天気予報のチェックと気候変動対策で自律神経を守る

自律神経は5度以上の温度変化や、気圧が急激に下がる時にダメージを受けます。
このような特徴を踏まえて、この時期は必ず翌日の天気予報を確認するようにしてください。



前日より気温が下がるようなら上着を1枚多めに着る、雨が降って気圧が低下するなら、ぬるめのお風呂に入ったり、適度な運動をしたりしてみましょう。
ちなみに、気圧の変化は耳の奥にある「内耳」という器官が感知しますので、日中は自宅にいる方は、耳栓をするのも自律神経ケアにつながりますよ。

ほかにも、肌の露出は最低限にして冷えを防ぐことや、寝る前にハーブティーなどを飲んでリラックスタイム過ごすことを、ルーチンにすることも有効です。
いずれも、手軽に取り入れられる習慣ばかりですから、今日から実践してみてくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)