コラム January 30, 2019

【睡眠不足と糖尿病の密接な関係】メタボじゃなくても糖尿病になる?

患者数と予備軍を含めると、国民の5人に1人がリスクを抱えている糖尿病。 実は、睡眠とこの病気の発症には、密接な関係があるんですよ。 今はメタボでもないし、健康状態にも自信がある方でも、体内では病が進行しているかもしれません。 この機会に、予防につながる正しい睡眠の知識を身に付けておきましょう。

合併症を引き起こす糖尿病の恐ろしさ

食事から摂取するブドウ糖(白米や麺などの炭水化物も含む)は、わたしたちの生命活動を支える必要な栄養素です。 しかし、これが過剰になると、ブドウ糖を蓄えるインスリンというホルモンの働きが低下して、血液に含まれる糖分量が多くなり、血管に大きなダメージを与えます。 この症状が進むと、脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気を引き起こしやすくなりますし、腎臓や神経にも障害が発生し、透析を受けなくてはならなくなったり、失明したりすることも。 糖尿病は食生活や運動習慣が主原因ですが、近年の研究では睡眠不足も要因の1つになっていることが分かったのです。 睡眠時間が足りない状態が続くと、カラダの全体の機能が低下していきますが、インスリンのはたらきも例外ではありません。 血糖コントロール能力が低下することによって、食品からそれほど糖分を摂取していなくても、血糖値の上昇を招いて糖尿病リスクが上がっていくのです。 こうした健康リスクを考えたら、睡眠不足を早期に改善するのはもちろんのこと、深い眠りを得るための寝具環境も見直しするべきですね。

人気の低反発マットレスの盲点

最近は、睡眠の質のこだわる方が増えたこともあって、さまざまなタイプのマットレスが販売されていますね。 中でも人気を集めているのが、ふんわりした触感が寝心地のよさをアップさせてくれる、低反発マットレスです。 しかし、寝る時は快適でも、低反発マットレスは通気性が悪く、腰が沈みやすいという特徴があるのです。 これによって、寝ている間にかく汗がカラダにまとわりついたり、腰痛がひどくなったりして、深い睡眠が妨げられます。 逆に、反発力がある「高反発マットレス」でしたら、体圧を理想的に分散できますし、深い眠りをサポートする寝返りもしやすいというメリットがあるんです。 やわらかいマットレスに慣れた人が高反発マットレスに替えると、最初は寝具が硬いと感じることもあるようですが、腰部などに余計な負荷がかからず、熱や湿気がこもりにくいため、深い眠りが得られるようになります。 こうして睡眠の質が上がると、カラダが自然に高反発の感触を求めるようになって、寝るのが楽しくなることでしょう。