コラム January 24, 2019

【快眠につながる冬の暖房活用】寝る前のひと工夫で自律神経が整う!

手足が冷たくて布団に入ってもなかなか寝付けない、イライラや落ち込みが激しく、悪い夢を見て夜中に目が頻繁に覚める。 こんな症状に悩まされている方は、自律神経が失調している可能性があります。 冷えやストレスなど、根本的な原因を解消しないと問題解決にはつながりませんが、自律神経の乱れを悪化させないためにも、“室温の変化”に注意しましょう。

自律神経の乱れは気温差で悪化

わたしたちの生命活動は、昼間に活性化する交感神経と、夜にはたらいてリラックスを促す副交感神経、2つの自律神経がコントロールしています。 ところが、ストレス過多の状態が続いたり、神経がダメージを受ける環境で生活したりしていると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできなくなり、寝つきの悪さや中途覚醒などにつながるのです。 とくに、自律神経にダメージを与えるのは、温度差です。 人間は5度以上の温度差がある環境に移ると、カラダがその変化についていけず、自律神経が失調しやすくなります。 冬場は、寝る前までの時間を過ごすリビングは暖かくても、寝室や寝具の中はヒンヤリしていますから、この温度差で副交感神経が優位になるべき時間に、脳を覚醒状態にする交感神経のスイッチがONになってしまうのです。

寝室に移動する前に暖房をつけるのが効果的

部屋の温度差で自律神経にダメージを与えないようにするには、布団に入る30分ぐらい前に寝室の暖房を入れておくのが効果的です。 この時、掛布団は敷布団からはがして、寝具も適度に温まるようにしてくださいね。 寒冷地に住んでいて、寝室の温度が極端に低いという方は、布団乾燥機や電気毛布で寝具内を温めておきましょう。 このように温度調整を工夫すれば、自律神経にダメージを与えることが防げますし、神経の失調が回復する深い睡眠にもつながりますよ。 ちなみに、温度差による自律神経の失調は、冷房を使う夏にも発生しやすいです。 暑いところから、急にエアコンが効いた部屋に移ると、体温を調整するための発汗機能が衰えていきます。 これは、夏の寝室にも当てはまりますから、寝る30分ぐらい前から冷房をつけて、リビングとの温度差を5度以内にすることを心がけてくださいね。