みなさんは、「春腰痛」という言葉を聞いたことがありますか?
文字通り、春シーズンに増える腰痛のことで、他の季節より症状を訴える患者さんが多くなるそうです。
重症化すると日常生活もままならなくなりますから、今のうちに痛みの要因となる寝具をしっかりチェックしておきましょう。
激しい気温差で筋肉が緊張しやすくなる
寒い冬がようやく終わり、過ごしやすい日が続いたかと思うと、前日より気温が10度近く下がることがあるのが、この時期特有の気候変化です。
気温が下がると血管が収縮して血のめぐりが悪くなりますし、筋肉も固くなってしまうため、腰痛が発生しやすくなるんですね。
この状態で寝具の機能が低下していると、その痛みはさらに激しくなることも。
とくに、”敷寝具の沈み込み”が激しいと、腰にカラダの圧力が集中して緊張がさらにひどくなりますので、生地がへたった状態になっていないか確認してみましょう。
もし、手で生地を押してもすぐに元の状態に戻らない場合は、迷わず新しいマットレスなどに買い替えるべきですね。
湿気がこもった寝具は徹底ケア
腰痛を防ぐために、もう1点注意したいのは、敷寝具の通気性です。
寝ている間にかいた汗の水分の70%は、敷寝具にこもってしまいますから、天気のいい日は天日干しをしたり、布団乾燥機をこまめにかけたりして、湿気を徹底的に飛ばすようにしましょう。
ただし、ウレタン素材のマットレスは素材の特性上、天日干しNGですし、布団乾燥機も使えませんので、陰干しで放湿させるのが基本です。
扇風機の風をあてると、効率的に水分が飛んでいきますので、
できれば起きた時にマットレスを立てかけて、このようなケアを毎日続けるようにしてください。
それでも湿気が無くならないようでしたら、この場合も新しいマットレスを買って、腰痛防止や快眠に役立てるといいですよ。