暖かい春の陽気に包まれていると、うたた寝をしたくなるこの季節。
しかし、毎日のように昼間に強い眠気が発生して、日常生活に支障が出ている方は要注意です。
もしかしたら、「睡眠負債」がたまっているかもしれませんよ。
睡眠負債の増加で高まる健康リスク
昼間や夕方に昼寝をしてしまうと、夜になっても眠れなくなることがありますよね?
これは、寝てはいけない時間に睡眠をとることで、体内時計が狂ってしまうことが原因です。
また、昼寝などをしていないにもかかわらず、布団に入ってもなかなか寝付けないのも、この季節特有の不眠症状の1つですが、これは生活環境や気候の変化による自律神経の乱れによる不眠かもしれません。
このような症状が長引くと睡眠不足の状態が続いて、心身の不調につながるだけでなく、ガンや心筋梗塞、認知症といった重篤な病気にかかるリスクが高まってしまうのです。
この病気リスクを「睡眠負債」と呼びます。
睡眠負債は、休日にたっぷり寝る”寝だめ”では解消できず、起床・就寝時間を毎日同じにすることと、1日7時間前後の睡眠時間を取ることで解消するのが基本。
体内時計が狂ってしまうような昼寝はせず、自律神経の乱れが解消する習慣を積極的に取り入れることが重要になります。
ちなみに、午後2時までに15分程度の昼寝をする習慣は、体内時計に影響しませんし、心身の疲れを短時間で解消することができるんですよ。
自律神経は毎日の深い睡眠で強くなる
自律神経が乱れる要因は、社会生活で受けるストレスや気候の変化(寒暖差や低気圧の接近など)、夜型の生活など、実にさまざまです。
しかし、私たちのカラダには、ダメージを修復する機能が備わっています。
そのために行うのが睡眠という生命活動で、眠りが深くなればなるほど自律神経のバランスが良くなり、ストレスへの対応力も強くなっていくんです。
ただし、寝具の環境が悪化していると深い眠りが妨げられてしまい、逆に、自律神経の失調につながってしまうことも。
もし、朝起きた時にカラダの一部が痛いとか、夜中に暑苦しさを感じて頻繁に目が覚めてしまうといった睡眠が続いていたら、敷寝具の寿命が過ぎているかもしれません。
敷布団は、体重を分散させて快眠をサポートする重要な寝具です。
もし、機能の低下を感じたら、なるべく早めに新しいマットレスなどに買い替えてみましょう。
寝心地が改善されて、朝までぐっすり眠れるようになれば、毎晩布団に入るのが楽しみになって、睡眠負債の増加防止にも役立ちますよ!