コラム April 15, 2019

【睡眠の非常識】寝つきが悪い方がやってはいけない寝る前の運動とは?

世界各国で、睡眠と健康に関する研究が進み、睡眠不足のリスクや病気との因果関係が次 々と明らかになってきました。 しかし、未知の分野も多く、ネットには間違った情報が拡散されていることも。 今回はその中でも、「寝る前の運動」について分かりやすく解説していきます。

運動習慣は快眠に不可欠だけれど・・・

1日3食しっかり食べて、適度な運動もする。 これは、健康維持にはもちろんのこと、快眠にも不可欠な健康習慣です。 1日の運動量が少なければ、ストレス発散がうまくいかず、寝つきが悪くなりますし、眠 りについてあらわれる一番深い睡眠(徐波睡眠)が得にくいことも分かっています。 しかし、やみくもに運動すればいいというものでもありません。 カラダを激しく動かすと、心身を興奮状態に導く交感神経が活性化して、寝る前にはたら くべき副交感神経が優位にならないこともあるんです。 睡眠に関する悩みがなく、普段から夜の運動が習慣になっている方でしたら、さほど気に する必要はありません。 でも、不眠症状が出ている方は、夕食が終わった後の散歩程度で留めておいたほうが、快 眠につながるでしょう。

運動をするのにベストな時間は?

では、快眠につながる運動は、何時ぐらいにすればいいのでしょうか? その答えは、午後4時前後。 この時間帯は1日で一番体温が上がり、代謝効率も高くなることから、ダイエットや生活習 慣病にも役立つんです。 もし、寝る前に少しカラダを動かしたいと思ったら、軽いストレッチをしてみましょう。 思いっきり背伸びをして、つま先立ちで全身を伸ばして5秒ぐらい停止した後、力を抜い て脱力したような動きを5回ぐらい繰り返すと、副交感神経もはたらきやすくなって一石 二鳥ですよ。