世界各国で、睡眠と健康に関する研究が進み、睡眠不足のリスクや病気との因果関係が次
々と明らかになってきました。
しかし、未知の分野も多く、ネットには間違った情報が拡散されていることも。
今回はその中でも、「寝る前の運動」について分かりやすく解説していきます。
運動習慣は快眠に不可欠だけれど・・・
1日3食しっかり食べて、適度な運動もする。
これは、健康維持にはもちろんのこと、快眠にも不可欠な健康習慣です。
1日の運動量が少なければ、ストレス発散がうまくいかず、寝つきが悪くなりますし、眠
りについてあらわれる一番深い睡眠(徐波睡眠)が得にくいことも分かっています。
しかし、やみくもに運動すればいいというものでもありません。
カラダを激しく動かすと、心身を興奮状態に導く交感神経が活性化して、寝る前にはたら
くべき副交感神経が優位にならないこともあるんです。
睡眠に関する悩みがなく、普段から夜の運動が習慣になっている方でしたら、さほど気に
する必要はありません。
でも、不眠症状が出ている方は、夕食が終わった後の散歩程度で留めておいたほうが、快
眠につながるでしょう。
運動をするのにベストな時間は?
では、快眠につながる運動は、何時ぐらいにすればいいのでしょうか?
その答えは、午後4時前後。
この時間帯は1日で一番体温が上がり、代謝効率も高くなることから、ダイエットや生活習
慣病にも役立つんです。
もし、寝る前に少しカラダを動かしたいと思ったら、軽いストレッチをしてみましょう。
思いっきり背伸びをして、つま先立ちで全身を伸ばして5秒ぐらい停止した後、力を抜い
て脱力したような動きを5回ぐらい繰り返すと、副交感神経もはたらきやすくなって一石
二鳥ですよ。