コラム May 23, 2019

間違った食事制限で不眠に!置換えダイエットは百害あって一利なし?

ここ数年、さまざまな健康食品が発売されていますが、中でも目を引くのはダイエット食 品です。
とくに、食事の替わりに摂る「置換えダイエット食品」はバリエーションに富んでいて、 愛用者も急増中なんだとか。 でも、間違ったダイエットを続けていると、体重が減らないどころか、不眠を招いてしま うこともあるんですよ。 shutterstock_128012267

置換えダイエットは食事ではない?

わたしたちが体重を食事制限だけで1キロ落とすのに必要なのは、約7,000キロカロリーの カットです。 成人の場合、1日1,800~2,000キロカロリーぐらい摂取していますから、単純に700キロカ ロリーほどカットすれば、10日で1キロ痩せる計算になります。
置換えダイエットは、ドリンクやゼリーなどの低カロリー食品で、1食100キロカロリー程 度に抑える方法です。 3食のうち1食を置換えダイエット食にすれば、1カ月で2~3キロ痩せるのも夢ではありま せん。
しかし、問題なのは、たいていのダイエット食品は栄養が不足しているということ。 コマーシャルや商品パッケージには、栄養素が豊富に含まれていることがアピールされて いますが、必要量に達していないアイテムが多いのが実状なんです。 栄養不足になれば、カラダを動かすためのエネルギーが足りなくなって、疲労やストレス 増大につながり、寝つきが悪いとか、夜中に何度も目が覚めるといった不眠症状を引き起 こす可能性が高くなります。
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就寝時の空腹も不眠に拍車をかける

置換えダイエットの問題で、もう1つ注目したいのが、空腹感を覚えるということです。
ドリンクやゼリーなどは、噛むという行為がほとんど不要になりますから、満腹になりに くいですし、そもそも摂取量が少ないので、すぐに空腹を感じ量になります。 これが寝る前だったら、お腹が空いて眠れない、なんてことにつながって、ストレスはさ らに増大しますよね。 shutterstock_1055005316 置換えダイエットを全面的に否定するわけではありませんが、コマーシャルのイメージに 流されないようにすることは、絶対に忘れないでください。
毎日置換えダイエットを続けていれば、理論上は体重が減ります。
しかし、不眠症を発症すると、食欲をコントロールするホルモンの分泌量が狂い、過食に 走ってしまうこともありますし、太りやすい体質になる可能性もあります。 理想的なボディを手に入れても、睡眠障害に陥ってしまったのでは、本末転倒です。 ダイエットは、適切なカロリーコントロールと毎日の運動習慣がベースになることをお忘 れなく!