コラム June 25, 2019

【セロトニンの働き】日中のある行動で気分は上向き、睡眠は快適に!

日照時間が長くなるこれからの季節、みなさんに積極的に取り入れていただきたい習慣が あります。
それは、「日中の日光浴」。
適度に太陽光を浴びると、心身の状態がアップして、夜の快眠につながるんですよ。 shutterstock_658585585

朝の日光浴とは目的が違う昼間の日光浴

朝起きたらすぐに太陽光を全身に浴びる。
これは、多くの方が知っている健康習慣ですね。
太陽光を浴びると、眠気を発生させている睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌が止まり、 次第にカラダが活動モードに移っていくのです。 このメラトニンは体内で生成されるのですが、その原料となるのは食品から摂取する「ト リプトファン」という物質で、乳製品や大豆製品に多く含まれています。
トリプトファンは体内に取り込まれると、心身をリラックス状態に導く「セロトニン」に 変質するのですが、この変化を促すのに必要なのも、日光浴なんです。 昼間に15分程度の日光浴をすると、セロトニンの分泌量がアップし、ストレスへの対応力 が高まったり、活動力がアップしたりすることが期待できます。
さらに、夜はセロトニンがメラトニンに変わるため、毎日決まった時間に眠気が発生して 、理想的なリズムで眠りに入れるというワケなんです。 shutterstock_627054728

日中の日光浴の注意点

昼間に太陽光に当たることは、快眠と健康維持に重要ですが、注意点もいくつかあります 。
その代表格として挙げられるのが、長時間の日光浴を避けることです。
みなさんもご存じの通り、太陽光には有害物質である紫外線が含まれていますから、日光 浴の時間が長くなるとその影響で、体内に活性酸素という物質が増えて、これが健康な細 胞がダメージを与えます。 活性酸素は睡眠中に排除されますが、その量が多くなるとカラダに残ってしまい、疲労回 復が進まないという状態も引き起こします。 shutterstock_386189359 こうした紫外線の作用を考えて、日中の日光浴は15分程度にとどめるのがベストなんです 。
睡眠の悩みを抱えている方は、このような太陽光と体の仕組みをうまく利用して、体内時 計の正常化に努めてみましょう。
寝つきがよくなれば、深い睡眠が得やすくなりますし、寝起きの気分もグンとアップしま すよ!