コラム May 21, 2019

筋肉はほとんど疲れない?疲労を感じているのは脳だった!

1日中、家事や仕事で動き回っていると、夜になるころにはカラダがヘトヘトになってい ますよね。
この時に感じる疲労は、筋肉ではなく脳の疲れであること、みなさんはご存じでしたか? 疲労のメカニズムを知って睡眠を工夫すると、1日の活動量がアップしますし、疲れにく い体質づくりと健康増進につながりますよ。 shutterstock_82820368

疲労を感じさせるのは活性酸素の作用

わたしたちが呼吸によって体内に取り入れている酸素の約98%は、生命活動に必要なエネ ルギー生成のために使われています。 そして、残りの2%は、「活性酸素」という物質に変わり、体外から侵入してくるウイルス や菌を死滅させ、カラダをガードしているのです。
ところが、この活性酸素は量が増えると、疲労を増大させるという性質を持っています。 活性酸素が増えるのは、酸素がもっとも使われる場所、つまり脳です。 カラダを激しく動かす運動をすれば、筋肉にもそれなりに疲れがたまりますが、大量の酸 素を脳で消費すると同時に、活性酸素の生成量も増えるため、脳の疲労が進むことになり ます。 shutterstock_515621095

ノンレム睡眠で脳の疲労が回復

脳にたまった活性酸素は、ビタミンCやポリフェノールといった抗酸化物質を摂ることで 、ある程度その量を減らせますが、それだけではこの物質を完全に排除することはできま せん。
そこで必要になるのが、睡眠なのです。
それも、ただ眠るのではなく、深い睡眠(ノンレム睡眠)をとることで、活性酸素の量が 激減すると同時に、脳にたまった疲労物質も体外に排出されるため、疲労回復が一気に進 みます。
朝起きて、前日の疲れが取れてカラダがスッキリしていると感じている時は、このノンレ ム睡眠がしっかりとれている証です。 逆に、寝た気がしない、朝からグッタリ疲れているという方は、浅い眠りの割合が多いと 考えられますね。 shutterstock_161310269 睡眠を深くする方法はさまざまですが、室温や湿度が高まる季節に重視したいのは、寝具 環境です。
湿気のこもった敷寝具や枕を使っていると、寝ている間に寝苦しさを感じて目が覚め、深 い睡眠が得られなくなります。
慢性的な疲労を感じている方は、この記事を読んだことをきっかけにして、疲労回復が進 むマットレスや、洗濯機で丸洗いできる枕に買い替えてみませんか?
寝具を替えるだけで睡眠の質がアップすることは、非常に多いんですよ。 shutterstock_1167786814 夏バテにならず、イキイキとした日常生活を送るためにも、1日の3分の1をともに過ごす 寝具の機能を、改めて見直してみましょう。
・マットレスのへたりが戻らない
・寝ていると汗を大量にかいて、目が覚めることが多い
・忙しくて寝具のケアがこまめにできない
・枕が臭い、寝ていると汗を大量にかいて目が覚める。
1つでも該当する項目があったら、大病にもつながる疲労をきちんと解消するためにも、 機能性が高い寝具で睡眠をとるようにしましょう。