コラム July 29, 2019

【睡眠サプリを買う前に実践!】普段の食事で眠りを改善する方法

最近は、「働き方改革」が盛んに叫ばれており、残業や休日出勤を減らして労働生産性を 向上させる試みが進んでいます。
その一方で、会社にいる時間は短くなったものの、自宅に仕事を持ち帰るケースも増え、 これがストレスにつながって睡眠に悪影響が及んでいる方も・・・。
こうした睡眠の悩みを解決するアイテムとして人気を集めているのが、健康食品である睡 眠サプリですが、摂取することでデメリットはないのでしょうか? shutterstock_546549256

副作用は少ないけれども即効性はない

寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚めるといった睡眠障害の改善に有効なのは、病院で処 方される睡眠薬や、薬局で購入できる睡眠改善薬です。
しかし、いずれも睡眠をサポートする作用がある一方で、ふらつきや翌日の眠気発生とい った副作用が伴います。
その点、健康食品である睡眠サプリは、薬のような副作用の心配は少ないです。
また、摂取しやすい味になっていますし、飲む時間を問わないというのも、睡眠サプリが 人気を集めている理由として挙げられますが、問題は即効性がないこと。 睡眠サプリは、あくまでも体質改善のサポートアイテムですので、何か月も服用している うちに眠りの悩みが解消していくようになります。
もちろん、誰にでも効果があらわれるものではありませんし、値段も5,000円前後と高く なっているのもネックですよね。
そこでおすすめしたいのが、睡眠サプリに含まれている成分を、普段の食事でしっかり摂 る食生活の改善です。 shutterstock_501237385 (1)

快眠生活は朝食の食材選びがカギ!

睡眠サプリに含まれている成分はさまざまですが、一番メジャーなのは「トリプトファン 」です。
トリプトファンは、夜になると眠気を発生させる「メラトニン」の原材料となる成分で、 牛乳やチーズなどの乳製品や、みそや納豆などの大豆製品に多く含まれています。 いずれも、朝食メニューに加えやすい食材ですね。
トリプトファンがメラトニンに変質するまで、約15時間かかりますので、これらの食材を 朝食に摂ることは、カラダの理にかなっています。
もう1つ、注目したい快眠成分は、緑茶に含まれる「テアニン」です。 shutterstock_1048667495 緑茶には脳を覚醒して快眠を妨げる、カフェインも含まれていますが、お湯ではなく水で 作れば、この成分は抽出されないんですね。
ですから、夕方から寝る前のドリンクに、この水出し緑茶を飲むようにすれば、快眠体質 に変わることが期待できるのです。
今回の記事で紹介した、トリプトファンとテアニンを毎日摂取するようにすれば、睡眠サ プリを買わなくても、快眠体質に変われるかもしれません。
さっそく、今日から食事メニューを見直して、水出し緑茶を積極的に飲むようにしてみて ください!
(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)