コラム October 21, 2018

【自律神経と睡眠の意外な関係】通気性が悪いマットレスで冷え性に?

人間は寝ている間に、200ミリリットルぐらいの汗をかきます。

この水分が布団にこもると、寝具内の温度と湿度が上がって寝苦しさを感じますし、自律神経が乱れることで眠りが浅くなり、睡眠障害につながることも。

今使っている寝具の機能低下が気になる方は、通気性の高い環境に改善する必要があります。

カラダの冷えが発生するメカニズム

カラダの冷えは、女性に多いと言われていますが、最近は男性にも増えています。

その原因の1つとして挙げられるのが、悪化した寝具環境で寝ていること。

寝ている間に汗をかいても通気性のよい寝具を使っていれば、すばやく水分を吸収して空気中に放出できますが、マットレスなどの機能が低下していると湿気が寝具にこもります。

この状態で寝ると、体温の影響で寝具内が蒸れて湿度が上がってしまいますし、皮膚にまとわりついた汗が蒸発する時に気化熱の影響で体温が奪われて、カラダがどんどん冷えてゆくのです。

こうした寝具環境の悪化により、自律神経が失調して血行不良が発生。

男性でも、冷え症になってしまうというワケなのです。

寝具の通気性は、使っているうちにどんどん低下してゆくものですから、こまめに布団乾燥機をかけるなどして、こまめにケアすることを心がけましょう。

不眠で悪化する自律神経

自律神経は昼間に活発になる交感神経と、夕方ぐらいから優位になる副交感神経からなっていて、体温や血流を調整するはたらきがあります。

夜は心身を休めなくてはなりませんから、交感神経のはたらきはおさまり、副交感神経優位の状態になるのですが、睡眠中の冷えで自律神経が失調すると、この切り替えがうまくできなくなるのです。

すると、布団に入っても脳が興奮した状態になり、なかなか寝付けなくなります。

さらに、自律神経が睡眠中に休まらなくなるので、不眠が深刻になることも。

このように寝具には、自律神経を正常に保つはたらきもありますから、通気性の高さには徹底的にこだわるようにしましょう!