鏡を見るのが楽しみに！今日からすべき寝具の機能を考えた睡眠美容

どんなに高級なスキンケア商品を使っていても、“ある活動”が欠けていたら、その効果はほとんど期待できません。

その活動とは、「深い睡眠を得る」ということです。

深い眠りを得るには、生活習慣の改善やストレス解消だけでなく、寝具の見直しも必要です。

本記事で解説するポイントを参考に、みなさんも最高のアンチエイジングを実現してください！

成長ホルモンの恩恵を最大限に受けるには？

わたしたちのカラダの細胞は、年を重ねても常に古い細胞が新しい細胞に入れ替わっています。

この活動を促すのが「成長ホルモン」で、眠ってから3時間の間に、その分泌量が最大限になるのです。

ただし、眠りが浅いと成長ホルモンの分泌量は減少し、お肌が受けたダメージは修復されず、古い角質が表面にとどまった状態に・・・。

その結果、お肌は乾燥し、シミやしわ、コラーゲンやヒアルロン酸の減少といった“老化”を加速させてしまうのです。

成長ホルモンの分泌という、最高のアンチエイジングを活性化させるためにも、下記に挙げる寝具に関するポイントを見直してみましょう。

こだわるべきは寝具の通気性と反発力

成長ホルモンが大量に分泌される深い眠りを得るには、機能性が高い寝具の使用が不可欠です。

横になった瞬間の寝心地がよくても、寝ているうちにカラダが沈み込み、寝返りが打てないようなマットレスなどを使っていると、浅い眠りの割合が多くなります。

マットレスは、高反発と低反発タイプに分かれますが、いずれも適度な反発力を持ち、体圧をしっかり分散する機能を持った寝具を選ばなくてはなりません。

また、寝ている間は寒い季節でも汗をかきますから、その水分を素早く吸・放湿する機能も見逃せません。

布団の中に湿気がこもって高温・多湿の状態になれば、寝苦しさを感じて成長ホルモンが大量分泌される前に、目が覚めてしまいまいますからね。

最近、人気を集めている低反発マットレスの中には、通気性や反発力が劣った商品もありますので、イメージに左右されることなく、機能の高さを厳しい目でチェックしてください。



とくに、ウレタン素材は触感がいい反面、通気性に劣るという欠点がありますので、素材に穴をあけているなどの加工で、空気の通り道と湿気の放出スペースが確保されているマットレスを選ぶといいですね。

今使っている寝具で寝ていると、カラダが床についてしまう（底つき感）、朝起きた時に腰が痛いという方は、高反発マットレスを選ぶのがおすすめです。

寝返りは、浅い睡眠から深い睡眠に移るスイッチにもなりますから、反発力が高いと成長ホルモンの恩恵を最大限受けられることが期待できるでしょう。

（監修：精神科医・内科医　豊田早苗医師）