コラム September 29, 2019

【ストレスへの対応力を高める術】寝具環境の見直しで自律神経ケア!

不安や焦り、悲しみなど、わたしたちは常にストレスにさらされながら生活しています。

こうしたネガティブな感情は、深い眠りを得ることで収まっていき、新たなストレスへの対応力も生まれてくるのです。

しかし、寝つきが悪くなるとか、眠りが浅くなるといった睡眠障害が出てくると、ストレス解消が進まずに、常に気分が沈み込むようになります。

今回は、このようなお悩みを抱えている方に実践していただきたい、ストレスへの対応力を高める“寝具の見直し術”を伝授しましょう!



熟睡に勝るストレス解消術はない!

わたしたちはストレスを受けると自律神経がダメージを受け、心身にさまざまな症状が出ます。

息苦しくなる、汗が出る、心が不安定な状態になる、などなど。

ストレスを感じても、自分の趣味に没頭する時間があって、気持ちの切り替えがうまくできるうえに、睡眠に影響が出ていない方でしたら、さほど心配する必要はありません。

問題なのは、寝る時に不安や焦りが襲ってきて、なかなか寝付けなくなり、夜中に何度も目が覚めるといった症状が継続している方です。

なぜなら、ココロの疲労は脳の疲れであり、それを解消できる唯一の活動が睡眠だから。

「睡眠の質が低下→ストレスのさらなる蓄積→不眠症の発症」

と状態がどんどん悪化していき、しまいにはうつ病などに陥ってしまうこともあるんですよ。



しかし、気持ちが沈んでいると、趣味を楽しむ余裕も出てきませんよね?

それでしたら、布団に入るのが楽しみになるように睡眠環境を改善して、熟睡することでストレス解消を実践してみましょう。

“へたった寝具”は百害あって一利なし?

寝具は使っているうちに、汗の水分や皮脂、フケやほこりなど、さまざまな老廃物を含んでいき、反発力や体圧分散力を失っていきます。

このような布団に横になっても、カラダに余計な圧力がかかりますし、ニオイのストレスも発生するものです。

もし、寝具がジメジメしていて、手で押しても元の形に戻らないようでしたら、迷わず新しい寝具に買い替えましょう!

まずは、枕です。

洗濯機で丸洗いできるタイプを選べば、ニオイの発生を最低限にして、常にキレイな状態で使えます。

さらに、お気に入りのアロマオイルなどを枕元に置いて寝れば、心身のリラックスが進みますね。



敷寝具は、ウレタン素材のマットレスがおすすめ!

素材の特性から、ウレタンマットレスは低反発と高反発タイプに分かれますが、包み込まれるような感触がお好みの方は、前者を選んでみてください。

ただし、カラダが沈み込みすぎてしまうと、寝返りが打ちにくくなるばかりか、通気性が悪化して寝苦しさを感じますので、適度な反発力とすぐれた通気性を持ち合わせていることが不可欠です。

腰痛や慢性的な肩こりを抱えている場合は、後者の高反発マットレスで寝れば、症状が軽減して、朝の目覚めが格段にアップします。

さらに、浅い眠りから深い眠りに切り替えるために行なう寝返りも、非常にスムーズにできるようになるので、まさに一石二鳥です。



寝心地のよさだけでなく、快眠をサポートする機能にこだわって寝具を選べば、カラダが自然に布団に入ることを求めるようになり、今より深い睡眠がとれることでしょう。

このような熟睡習慣が定着すれば、次第にストレスにも強くなり、自律神経が乱れにくい体質に変わりますよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)