コラム October 19, 2019

【マットレスの選択基準】迷ったら考えるべき3つのポイント

人気のウレタン素材を使ったマットレスは、低反発と高反発タイプに分かれます。

それぞれ特徴が異なるので、どちらを買えばいいか迷っている方も多いことでしょう。

そこで今回は、みなさんが期待する以上の快眠が得られるように、マットレスの選び方をガイドしていきます。

横になった瞬間の寝心地だけを基準にして選ぶと、眠りが浅くなるだけでなく、カラダにさまざまな不調が発生する可能性がありますから、押さえるべきポイントをしっかり覚えておきましょう。

ポイント1.腰痛持ちの方は高反発マットレスで負担を軽減

低反発マットレスは、包み込まれるような寝心地の良さが人気ですが、カラダが沈み込んでしまうため、腰痛持ちの方には向いていません。

軽度の腰痛でしたら、体圧分散力がすぐれた低反発マットレスを試してみるのもアリですが、慢性的な痛みを抱えている方は、高反発タイプを選びましょう。

最初はマットレスが少しかたいと感じるかもしれませんが、慣れてくると腰への圧力が減ることが心地よく感じ、快眠に誘われますよ。

ポイント2.寝具のケアをこまめにできる人は低反発マットレス

同じウレタン素材でも、低反発タイプは湿気がこもりやすいので、陰干しなどのこまめなケアが必要になります。

マットレスは敷きっぱなしにせず、朝起きたら椅子にかけるなどして、睡眠中にたまった汗などの水分をしっかり飛ばす必要があるんです。

こうした点を考えると、忙しい日々を送っていて、朝も寝具をケアする時間がない方は、高反発マットレスのほうが扱いやすいと感じることでしょう。

それでも、低反発マットレスの感触が熟睡が得られると感じている方は、調湿機能がある商品を選んでください。

素材に消臭効果もある竹炭が練り込まれていて、さらに、ウレタンの各所に湿気を逃す穴があけられているマットレスでしたら、水分が放出しやすいので、お手入れがかなり楽になります。

ポイント3:暑がりの方は高反発マットレスで快眠を

低反発マットレスは保温効果が高い一方で、熱がこもりやすいという特徴もあります。

そのため、汗かきの方がこのタイプのマットレスを使うと、夜中に大量の汗をかいて寝苦しさを感じ、深い眠りが妨げられることも。

マットレスの反発力にはこだわりがなく、朝まで目を覚まさずぐっすり眠りたいと考えている方は、高反発タイプを選んだほうが無難でしょう。

布団の寝心地の良さは、快眠に重要な要素です。

しかし、通気性や体圧分散機能、復元力などが低いマットレスだと、疲労回復が進むどころか、逆に、眠りが浅くなって健康リスクが高まります。

マットレスのタイプを選ぶ時は、反発力だけでなく、先に挙げた機能も兼ね備えていることを確認してくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)