コラム October 25, 2019

適度な寝返りは快眠に不可欠!質の高い睡眠を得る寝具の機能とは?

テレビの健康番組でも、睡眠をテーマにした特集が多くなってきたこともあって、少しでも質の高い睡眠を得たいと考える人が急増しています。

その一方で、ネットなどでは間違った情報があふれているため、体に合わない寝具を買って不眠に陥っている人が多くなっているのも事実。

寝ている間にうつ“寝返り”も、正しく理解しておかないと体調不良の原因になるので、本記事でしっかりポイントを押さえておきましょう。

寝返りは快眠に不可欠な動き

「寝返りを何度もするような寝具は、体に合っていない」

ネットで睡眠や寝具関連のサイトを見ていると、このような情報に出くわすことがありますが、これは半分不正解です。

布団に入っている6~7時間もの間、ずっと同じ姿勢で寝ていたら、カラダの一部に圧力がかかって血行が悪くなってしまいますよね。

それに、寝返りを打たないでいると、カラダと寝具が接する部分が蒸れて熱がこもるうえに、発汗による水分が布団に移るので、湿度が高くなって睡眠環境が悪化します。

こうした寝苦しさを無意識のうちに改善するのが、寝返りなのです。

個人差はありますが、私たちは一晩に20回前後の寝返りを打ち、カラダへの負荷を分散しています。

この回数が少なければ、カラダが体圧の集中に対して鈍感になっているか、寝具が寝返りを妨げていると考えられますね。

朝起きて、寝た気がしない、カラダが痛いと感じる方は、寝具の機能低下を疑ってみましょう。

最近は、寝返りの回数をカウントできる無料のスマホアプリもあるので、実際に自分の寝返りをチェックしてみるといいですね。

女性におすすめしたい高反発マットレスのメリット

寝返りを打つときは、意外に筋力が必要になります。

起きている時でしたら、カンタンに寝姿勢を変更できますが、寝ている時は無意識の状態になっていますから、背筋や腕、太ももの筋肉などに起床時以上の力がかかるんですね。

これがへたったマットレスの上になると、寝返りはさらに打ちにくくなり、先ほどお話しした起床時の不快感につながるのです。

とくに、筋肉の量が少ない女性は、機能が低下した敷寝具では寝返りが減ってしまい、深い眠りが妨げられてしまいますから、高反発のマットレスを使うのがおすすめ!

ラクに寝返りが打てるうえに、頭から足先まで最適なバランスで体重が分散されますので、疲労回復が進む質の高い睡眠が得られるようになり、最高の気分で気持ちの良い朝を迎えられますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)